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ついに明日、全勝対決のゴング!

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 28戦全勝26KOで3階級を制した現WBAライト級レギュラー王者のジャーボンテイ・デービスvs.23戦全勝19KOのライアン・ガルシア戦のゴングまで残すところ一日となった。

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 最終記者会見での両者の言葉をお伝えしよう。

 まずはデービス。

 「ガルシアは"あのパンチ(左フック)"の話ばかりしているな。俺が1回でも顎にパンチを入れたら、あいつは眠ることになる。ヤツの顎は折れちゃうかもな。もう、決戦の地に到着したんだ。言葉はいらない。戦いの準備はできている。ボルチモアの出身のファイターの実力を味わってもらうよ。 当日になれば分かるさ。

 ガルシアは俺がいかなるファイターであるかを感じるだろう。俺は発言通りの男だ。何の理由もなくここまで来たわけじゃない。自分の仕事に打ち込み、対戦相手を踏み台にして上って来た。それを理解することとなる。

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 俺が正確なパンチャーであることを忘れるなよ。両手を高く上げてガードする練習をしておけ。エキサイティングな試合になりそうだ。ここに来られて本当に嬉しい。ガルシアのことは良く知らないが、俺はヤツを倒すだけの"何か"を確実に持っている。

 ヤツは基礎が全く無い。ジョー・グーセンという偉大なトレーナーがついているんだから、基礎的な部分を直さなければ。あの弱いフックしか頼るものが無いんだ。俺を倒せると思ってるのは妄想に過ぎないよ」

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 ガルシアも言った。

 「全てを懸けて戦う。デービスは辛い思いをすることになるだろう。ここに来られて心から光栄だ。夢が叶ったよ。MGMの大スクリーンに自分が映るなんて、小さい頃から夢見ていたことだ。ワクワクしている。

 特に言うことはない。ただ、集中して準備するだけだ。俺は必ず勝利する。彼は俺がなぜここにいるのかを理解するだろう。特別なものがなければ、この地位には立てない。それは誰にでも分かることさ。

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 この一戦は、スポーツ界において最も大きなものだ。両者が人生を懸けたメガ・ファイトだし、大きな意味がある。この瞬間が自分とってのすべてなんだ。何年も前から思い描いていたことが、ついに実現した。

 一発だけでいいんだ。この左フックをぶち込めばデービスのアゴが折れる。キャンバスに横たわる様が目に浮かぶ。やるしかないんだ。約束するよ。ジャーボンテイ・デービスを終わらせてやる」

 さて、どんなファイトになるか。筆者はデービス勝利と見る。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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