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【ホークス】ドラ1風間球打「僕はまだまだ子猫ちゃん」エース千賀の肉体に驚き

田尻耕太郎スポーツライター
「ゼッケン1」が風間。元気者でキャラも明るく、人気者になりそう。撮影は今月11日

 視線がくぎ付けだった。

 25日のHAWKSベースボールパーク筑後。室内練習場で新人合同自主トレのルーキーたちが体幹トレーニングを行っている横で、千賀滉大投手がキャッチボールを始めた。

 新人若鷹たちはみんな、ストレッチをしながら目でボールを追う。ドラフト1位の剛腕ルーキー、風間球打投手もその中にいた。その後は一旦練習を中断。千賀のブルペン投球を見学する機会が設けられた。

 この日の練習後に取材に応じた風間は、目を輝かせて話した。

「軽く投げていたけど、球の質も勢いが違うとすごく実感しました。キャッチボールも、届かないと思ったのがスッと伸びて胸のところに行った。体の使い方の違いというか、力が伝わっていると感じました」

千賀の肉体は「まるで馬」!?

屋内練習場でキャッチボールをしていた千賀。25日撮影
屋内練習場でキャッチボールをしていた千賀。25日撮影

 まだ挨拶程度で細かな会話は交わしていないという。鷹のエースの第一印象は「体がひと回りデカい」だった。

 囲み取材で記者から「まるでサイボーグ?」と問われると、ちょっと意外な返答が。

「馬……ですかね。ギュッと締まってて、だけどぶ厚くて」

 風間の目にエースの肉体はサラブレッドに映ったようだ。

「本当に質の良いカラダ。自分はまだまだ、子猫ちゃんくらい(笑)。脂肪もついているので、もっと筋肉をつけたい」

 今後は機会を作って、千賀にも積極的にアドバイスを求めに行きたいとも話した。160キロ超へ球速アップはもちろん、フォークも磨きたいと考えている。

 ニックネームは球打にちなみ「Qちゃんと呼んでください」としていたが、「それもいいけどQ太郎の方が、響きが良いですよね」と、先輩たちにも「Q太郎で呼んでほしい」とおねだりする。

 風間のフォークはその名も「Q太郎フォーク」だ。「お化けだし、継承で。いいですね」と風間もノリノリだった。

 今後、未来のエース候補が現エースと融合してどんな化学変化を遂げるのか。成長もお化け級に期待したい。

※写真はいずれも筆者撮影

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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