夏休み中は睡眠を見直すチャンス!?子どもの睡眠不足で引き起こされるデメリット3選
夏休み中、毎日遊び疲れて夜はぐっすりと寝ている子どももいれば、就寝がいつもより遅くなり、睡眠時間が短くなっている子どももいるかもしれません。
睡眠時間が不十分だと、子どもも大人同様にさまざまな不調が現れやすくなってしまいます。
・子どもの必要な睡眠時間とは
米国睡眠医学会で推奨されている子どもの年齢ごとの睡眠時間はこちらです。
- 1〜2歳:11〜14時間
- 3〜5歳:10〜13時間
- 6〜12歳:9〜12時間
- 13〜18歳:8〜10時間
必要な睡眠時間には個人差があるので、こちらは目安の数字ではありますが、特に小学生、中学生、高校生では上記の推奨睡眠時間に満たない子どもが多いかもしれません。
睡眠が足りていないとさまざまな不調を引き起こしてしまいやすくなるため、必要な睡眠時間はしっかり確保するようにしましょう。
・睡眠不足で引き起こされるデメリット3選
❶肥満リスクの上昇
睡眠が不十分だと、食欲増進ホルモン「グレリン」と食欲抑制ホルモン「レプチン」のバランスが乱れ、結果、食欲が増えることがわかっています。
さらに血糖値を下げるホルモン「インスリン」の効きが悪くなることからも、肥満のリスクが高まるとされています。
肥満の原因は、ただの食べすぎだけではありません。睡眠時間をしっかり確保することで肥満予防につながる可能性がありますし、肥満解消を目指す場合は食事内容に加え、睡眠の見直しも併せて行う必要があるでしょう。
❷成績の低下
睡眠時間と成績との関連性についてはいくつも調査がされており、成績が良い子どもは睡眠時間が長めという調査結果が多く報告されています。
睡眠時間が少ないと、日中の眠気や疲れを感じてしまったり、集中力が続きにくくなってしまったりと、脳のパフォーマンスが低下してしまうでしょう。
ただしこのパフォーマンスの低下は、大人でも自覚することは難しいといわれています。子どもの場合はさらに気付きにくいでしょう。日中によく居眠りをしてしまったり、ぼーっとしてしまったりしている場合は睡眠が不十分な可能性があります。子どものこれらの不調には、保護者や周りの大人が気付いてあげることが必要でしょう。
❸うつ症状のリスク上昇
うつ症状と睡眠は相互に関係していることがわかっています。うつ病になると睡眠の不調が生じやすくなりますし、睡眠が不十分だとうつ病を引き起こしやすくなるといわれています。
睡眠不足が続くことでストレスの蓄積や自律神経の不調が起こりやすく、これらがうつ症状の発症へ関係している可能性が考えられています。
また睡眠不足はイライラや怒りの感情を生じやすくなるともいわれています。心の健康のためにも、必要な睡眠時間をしっかり確保しましょう。
さいごに
夏休み期間は夜更かしをしてしまったり、生活リズムが乱れてしまったりと、子どもは特に睡眠が乱れやすい時期かもしれません。一方で、たっぷり時間のある夏休みは、日頃の睡眠の見直しをしやすい時期でもあります。規則正しい生活と、十分な睡眠時間を確保して、残りの夏休みを楽しみましょう。