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名古屋周辺といえば、戦国三英傑（織田信長、豊臣秀吉、徳川家康）で知られる歴史が有名ですが、もう一つ注目すべき歴史的要素があります。それが東海道をはじめとする街道です。特に「有松の町並み」は日本遺産に選ばれ、伝統工芸の有松絞りで栄えた場所として知られています。江戸時代には、歌川広重の東海道五十三次や十返舎一九の東海道中膝栗毛にも描かれており、「有松」は東海道の繁栄を今に伝える貴重な場所です。

東海道の中で、唯一海上を通る区間があったのが、宮宿（現在の名古屋市熱田区）から桑名宿（三重県四日市市）までの区間です。現在、このかつての宮宿は宮の渡し公園として整備されています。最盛期には250軒もの旅籠（当時の宿泊施設）が立ち並び、現在の名駅を凌ぐ規模だったことがわかっています。また、この場所に出島が存在していたという史実も、近年明らかになってきています。

名古屋といえば都会的なイメージが強いかもしれませんが、実は駅から徒歩約10分の場所に、自然が豊かに広がるエリアがあります。それが環境省の自然共生サイトに認定された「東山の森」です。ここでは、美しい里山の風景が残されているだけでなく、絶滅危惧種の生き物に出会えることもあります。NPO法人 なごや東山の森づくりの会による一般参加型の活動も実施されているので、ぜひチェックしてみてください。

名古屋の隠れた魅力の一つとして、個性豊かな大仏様が挙げられます。実は、名古屋周辺には全国的にも珍しい大仏様が集まっているのです。鮮やかな緑色をしたサイケデリックな大仏様や、当時はコンクリート製として日本最大を誇った大仏様、尾張徳川家と深い関わりを持つ古刹の大仏様など、名古屋ならではの意外な大仏スポットを一挙にご紹介しています。

名古屋市東区にある「文化のみち」一帯は、世界的な企業TOYOTAの創業者である豊田佐吉氏をはじめ、多くの著名な起業家を輩出した地として知られています。このエリアには、今でもいくつかの邸宅が一般公開されており、当時の雰囲気を感じることができます。その中でも、「文化のみち橦木館」は、名古屋を陶磁器の聖地にした井元為三郎氏の邸宅です。ステンドグラスをはじめとした様々な意匠を施した建築物は必見。リアルジブリとも話題の台所もぜひ覗いてみて下さい。