睡眠のシンデレラタイム、ゴールデンタイムという言葉を聞いたことがありますか？
一昔前は22-26時が睡眠のシンデレラタイムといわれていました。
睡眠によってお肌がきれいになる可能性は高いですが、「22-26時」という時刻のいわゆるシンデレラタイムは今となっては昔の話です。
アップデートしていきましょう。

・そもそもシンデレラタイムって？

肌の代謝を促す1つの要素に「成長ホルモン」があります。
この成長ホルモンが分泌されるのは睡眠中です。さらに就寝中のある一部の時間帯に成長ホルモンがより分泌されるため、その時間帯を「シンデレラタイム」「ゴールデンタイム」として名称付けられたようです。
しかし成長ホルモンが分泌される時間帯は寝る時間によって人それぞれなので、「22-26時」のような時刻では決められません。

・睡眠と美肌の関係

睡眠によって分泌された「成長ホルモン」は、肌のターンオーバーを助け、疲労回復につながる効果も期待できます。日々忙しく過ごす女性にとってうれしい作用ですよね。
この成長ホルモンが分泌されるのは、入眠後約30分～3時間の間です。つまりこの時間帯がいわゆるシンデレラタイムになります。
しかしすべての人が入眠後に成長ホルモンが充分分泌されているとは限りません。

・睡眠で成長ホルモンを分泌させる簡単3つのコツ

美肌、疲労回復に効果が期待される成長ホルモンを十分に分泌させるには、入眠直後に深い睡眠状態に入る必要があります。今日からできる簡単なコツをご紹介します。

1.寝酒は控える

アルコールを摂取すると一時的に寝付きやすくなるかもしれませんが、深い睡眠状態に入りにくくなります。アルコールによって精神的なストレス発散ができるかもしれませんが、体にとっては負担となるので、疲れがたまりやすくなり、お肌にも悪影響です。過度の飲酒は控えましょう。

2.入眠直前の入浴は控える

入浴によって一時的に体温が上がります。質の良い睡眠を得るには、体温が日中よりやや下がっている状態がベストです。
入浴によって体温が上がった状態のまま就寝しようとしても、寝つきが悪くなり、深い睡眠状態には入りにくくなります。
理想的な入浴タイミングは就寝2～3時間前です。このタイミングだと入浴で一時的に上がった体温が反動で就寝時に下がってきている状態になるので、質の良い睡眠が期待できます。

3.明るすぎる照明環境を避ける

スマホやパソコン画面からのブルーライトを避けることはもちろんですが、天井照明も睡眠にとって影響が大きいです。
間接照明や必要最小限の明かりがおすすめです。

さいごに

寝る前のちょっとしたコツで睡眠の質が変わり、美肌や疲労回復にもつながります。
睡眠をおろそかにしていると食欲増進や糖尿病傾向、高血圧や認知症リスクも上昇してしまいます。睡眠を改善させるだけでキレイになって、健康にもなる可能性があるので、まずは今回ご紹介した簡単にできる3つのコツを取り入れてみてください。

＜関連情報＞
厚生労働省e-ヘルスネット（外部リンク）