感染者が急減する日本 一向に減らない韓国 逆転した日韓の「コロナ感染状況」
日本は新型コロナウイルス感染者が目に見えて減少している。
昨日(10日)の全国の感染者は553人と、昨年10月26日の410人以来の最小人数となった。これに比例して東京の感染者も60人と、これまた昨年9月23日(59人)に次ぐ最小人数だった。
一方、韓国の10日の感染者は1297人と、日本の2.3倍。このうちソウルの感染者は511人。東京の8.5倍である。
韓国の人口(約5134万人)は日本の人口(約1億2536万人)よりも半分以下である。ソウルの人口(約991万人)も東京の人口((約1396万人)よりも約400万人も少ない。現在の韓国の感染状況が日本と比較して見ると深刻であることがわかる。
韓国と日本の一日の感染者数が逆転したのは9月24日で日本の2093人に対して韓国は3273人。韓国の感染者が日本を上回ったのは昨年6月22日(韓国46人、日本43人)以来のことであった。
韓国は7月6日に過去最多の1212人が確認され、緊張が走ったが、それ以降、9月16日は2千人台の2008人、24日は3千人を突破し、3273人を確認した。三桁台は一度もなかった。
ソウルと東京の感染状況が変わったのはそれもよりも5日も早い9月19日で、東京の565人に対してソウルは583人と18人も多かった。ソウルも昨年6月17日(ソウル25人、東京16人)を最後に1年3か月にわたって東京よりも感染者数が下回っていた。
日韓の感染状況が逆転した9月24日から一日の感染者は17日連続して韓国は日本をよりも多い。
今月10日間の韓国と日本の感染者数をみると、1日2428対1447人、2日2086人対1246人、3日1673人対988人、4日1575人対602人、5日2028人対982人、6日2427人対1126人、7日2176人対972人、8日1953人対827人、9日1594人対777人、10日1297人対553人。合計で韓国は1万9327人、日本は9500人。韓国は約1万人近く多い。
ソウルと東京も同様でこの10日間の合計は東京の1360人に対してソウルは6728人と、4.9倍も多い。
但し、死亡者に限ってはどういう訳か、韓国は依然として日本よりも少ない。
先月(9月)の1か月間をみると、累計で韓国は累計196人。日本(1521人)の約7分の1程度。最も多かったのが14日の13人で、一桁台は24日間もあった。一方、日本は連日二桁で、9月1日は最多の71人が確認されている。今月も10日現在、韓国は累計で86人と、日本(288人)の約3分の1程度である。感染者が多いのに死亡者は少ないとは不思議な現象である。
感染者の減少はワクチン接種の効果によるところが大きいと言われているが、韓国のワクチン接種は10月11日時点で1回目接種者が全人口の77.79%と、日本の73.12%よりも4.67%多いが、2回目接種者(完了者)は59.1%と、日本の63.43%よりも逆に4.33%低い。
なお、韓国の全国感染者数は10月10日現在、33万22816人と、日本の171万893人の約5分の1。死亡者は2583人で、日本の1万7940人の約7分の1程度に留まっている。