赤ちゃんが月齢の割にお昼寝をしなくて心配。ベテラン保育士に聞いてラクになった言葉を紹介
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
現在、子育て支援保育士として地域の公民館や療育教室等で子育て講座をしながら、オンラインでも育児に関する情報発信をしています。
そして私も現役の子育て世代で、2人姉弟の育児に日々奮闘しています。
先日、子育て中のお母さんより、赤ちゃん育児に関するこんなお悩みをいただきました。
【ペンネーム/コマ子さんより】
はじめまして。本日は9か月になったばかりの息子のことで、ごんちゃんさんのご意見をお聞きしたいと思い、おたよりさせていただきます。8か月の半ばを過ぎたあたりから、お昼寝を極端に嫌がるようになり、ここ2週間ほどは抱っこ紐で揺らしながら寝かし付けをしています。それまでは、眠そうにしだしたら寝室へ連れていき、少し室内を探検後ぐずりだしたら少し授乳して寝落ちというパターンでした。
7か月くらいから、普段はミルクなのですが、お昼寝前だけおっぱいを欲しがっていました。しかし、先述したお昼寝を嫌がるようになった頃から、授乳姿勢をとると泣いて嫌がるようになり、段々と寝室への入室や、寝室へ上がる階段を抱っこして上るだけで嫌がるようになりました。夜はこのようなことはなく、比較的すんなり眠ります。
とにかく活発な息子なので、よく動くし活動量も多いので、さぞよく眠るんでしょうといろいろな方に言われるのですが、お昼寝は日に1回、1時間〜2時間半と月齢にしては少な目だと考えています。夜の離乳食のときなどは、眠くて眠くて激しくぐずることもあり、できれば適切にお昼寝をさせてあげたいと考えています。
ごんちゃんさんはこうした経験はありますか?またご自身のお子さんではなくても、保育士としてこうした赤ちゃんと接したことはありますか?
もしよろしければ、ご意見をお聞かせいただけると嬉しいです。
▼寝かしつけで悩んだエピソードと先生の言葉
私は今月で3歳半になる娘と、9ヶ月になる息子を子育てしておりますが、まさに長女が同じような睡眠のタイプを持つ赤ちゃんでした。
ご相談者さんは「お昼寝は日に1回、1時間〜2時間半と月齢にしては少なめだと考えています。」とおっしゃっているのですが、娘はもっとお昼寝をしないことがあるかなりショートスリーパーな赤ちゃんでした。
短い時は5〜10分で起きることもあり、寝かしつけにかかる時間のほうが寝る時間より長いなんてこともしょっちゅうありました。
でも親としてはできれば成長発達のことを考えたらお昼寝をさせたほうがいいと思ってしまうので、寝かしつけについては色々と知識も増やして試行錯誤しましたし、ご相談者さんのように抱っこで寝かせることも多々ありました。
わが家では寝かしつけの時は2つだけ意識していることがありました。
・疲れすぎる前に寝かしつける(月齢別の活動時間の目安を参考に)
・昼でも遮光カーテンで暗くして寝かしつけ(3ヶ月ごろ〜)
これで随分と寝かしつけがしやすくなりすんなり寝ることも増えていたのですが、生後6ヶ月を過ぎたある日、いつも通り寝かしつけをしても寝ず、朝から夜19時まで合計で20分しか寝ない日がありました。
さすがにそれには心配になり、「なんで寝ないんだろう…大丈夫かな…添い乳で寝かせているからかな…”ネントレ”が必要なのかな…このままでいいのかな…」と不安になりました。
そこで私は、同じように子育て支援保育に携わりとても信頼している、この道40年の大ベテラン先生に相談しました。
私はこの先生と話してかなりラクになったので、その時の先生の言葉を書き留めていたんですね。それを今回はご紹介したいと思います。
この先生からのメッセージを聞いて、私はジーンとして「娘にもっと聞いてみよう」と気付かされたんです。
会話しているようで、していなかったような、そんな気持ちになりました。
▼自分にとってのしあわせを考えることの大切さ
そして、先生に相談したあと「自分はどうしたいのか」についても改めて考えました。私はその時添い乳で寝かせることが多く、それについても漠然と「これでいいのかな」という不安があったんです。
でも私は添い乳で寝せるのが苦痛とか嫌とかそういう理由で悩んでいるわけではありませんでした。なんとなく、大丈夫かな?みたいな気持ちになってしまうだけでした。
だからむしろ添い乳で寝ている時はしあわせを感じることの方が多いし、自分も横になって休めてラクだから本当は続けたかったんですね。
そこで私は一旦立ち止まって自分の声を聴いたことで、私にとっては添い乳での寝かしつけがハッピーな方法なんだということを自覚したのです。
そう自覚してからは、寝かしつけに悩むこともほとんどなくなりました。20分しか寝なかったのも一時的なもので、その後は寝かしつけや睡眠に問題を感じることもなくなりました。
娘との長い人生を思ったら、添い乳で一緒に寝れる期間なんてほんの少しですし、不安や心配より今の娘との幸せな時間を大切にしたいと思いました。
結局その後、心配していた頻回起きや、卒乳なども問題は起こらず、卒乳後は娘もすぐに添い寝で寝れるようになりました。
ちなみに3歳半になる娘はその後どうなったかというと、お昼寝を全くしなくても1日元気いっぱいで過ごします。保育園でも寝て帰ってくることが少ないですが、夜寝るまで機嫌悪くならず、眠くてぐずるということがほとんどありません。
そしてお休みの日も、お昼ご飯のあと、2時間くらい車に乗るという絶好のお昼寝チャンスでも昼寝をしないくらいなので、娘は体質的にお昼寝をそんなに必要としていないのかもな〜と思っています。
今は、そんな娘と私にとっては添い寝がハッピーな寝かしつけ方法なので、その方法を取っています。
娘は低月齢の頃からそうでしたが、昼に寝なくても平気そうならもうあえて無理して寝かしつけしないで、夜早めにしっかり寝せて睡眠時間を確保するということを意識しています。
子どもの成長に睡眠は必要不可欠ではありますが、昼に寝るのをそんなに必要としない子に無理に寝かしつけをしても親子共に苦痛でストレスでしかありませんよね。
あなたにとっての「しあわせな寝かしつけ方法」は何でしょうか?まずは自分の心に聞いてみてほしいなと思います。
もし抱っこで寝かせることが苦痛じゃないし、それでいいと思ったならば、それを継続しても全然いいんです。
育児には家庭の数だけ正解がありますから、まずは自分の声を聞くことがとても大切だと思います。
▼昼寝を改善するために試してみてほしいこと
寝る前に身体をほぐしてあげること
私が信頼するベテラン先生からの言葉にもある通り、赤ちゃんの身体が緊張していたらうまく寝れないことがあります。
背中をすりすりと撫でてあげたり、おててをバンザイして肩まわりの緊張をほぐしてみてほしいと思います。
私のInstagramアカウントで、赤ちゃんの体をほぐすベビーマッサージを色々と実演で紹介していますので、そちらも参考にしていただけたらと思います。
活動時間を意識すること
これは私が長女の寝ぐずりで悩んだ時に意識して変わった方法のひとつです。
赤ちゃんの寝かしつけの専門家の方が提唱されているのですが、月齢別に活動時間の限界というものがあります。
あくまで目安ですが、8〜9ヶ月なら2時間半〜3時間くらいです。前の起床から数えて2時間半になる頃から寝かしつけを始めると赤ちゃんが疲れすぎてぐずることなくスッと入眠できる可能性が高まるんですね。
ですから例えば朝7時に起きたなら、まず9時半ごろに寝かしつけ。そこから1時間寝て11時に起きたら次は1時半に寝かしつけ。のような形で起きた時間から寝せる時間までの活動時間の限界を意識して寝かしつけるような流れですね。
ご相談者さんは「少し室内を探検後ぐずりだしたら少し授乳して寝落ちというパターン」とおっしゃっていますが、トライできそうな日は激しくぐずる前から夜と同じように寝かしつけを試してみてほしいですね。
もちろん赤ちゃんにも気分やその日のコンディションがありますから、完璧にスケジュール通りなんて無理ですので、できる範囲で意識してみるのがいいと思います。
何も意識しないときより親も見通しが持てて気がラクになりますし、寝ぐずりを減らせるのではないかと思います。
ちなみに私は乳幼児睡眠コンサルタント愛波あやさんの『ママと赤ちゃんのぐっすり本』の月齢別の活動時間を参考にしていました。
寝室で寝せること
今回のご相談者さんはすでにされているので問題ないのですが、昼間でも暗い寝室で寝せるのがおすすめです。
新生児の頃は昼夜の区別があまりないので、できるところで寝かせて大丈夫なのですが、生後3ヶ月ごろからはメラトニンの分泌が活発になっていくので、その頃から寝せる時は暗い寝室で寝かせることを意識すると寝かしつけがスムーズにいくことがあります。
起きる時は明るい部屋、寝る時は暗い部屋と、メリハリをつけるほうが寝かしつけがしやすいですし、赤ちゃんが寝る環境としても快適です。
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!