2年前の本塁打王がマイナーリーガーに「詐欺師」呼ばわりされる
4月5日、フェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)は、AAAの試合でホームランを打った。
打たれたケイド・マクルーア(サンフランシスコ・ジャイアンツ)は、ツイッターにこう書き込んだ。「ステロイドによる出場停止中のリハビリ出場で、チーターがホームランを打った」
動物のチーター(cheetah)にタティースJr.を準えているのではない。こちらの綴りはcheaterだ。詐欺師、ペテン師などを意味する。
タティースJr.は24歳だ。昨シーズンは、故障と薬物違反によって全休となったものの、その前の3シーズンとも、OPS.935以上を記録している。2021年は、開幕前に14年3億4000万ドル(2021~34年)の延長契約を手にしたのに続き、42本のホームランを打ち、25盗塁を決めた。ホームランの本数は、ナ・リーグでは最も多かった。
一方、マクルーアは27歳。まだ、メジャーデビューしていない。2017年のドラフトで、シカゴ・ホワイトソックスから6巡目・全体177位指名を受けた。昨シーズンは、AAAで87.0イニングを投げ、奪三振率9.93と与四球率2.90、防御率4.97。12月下旬に、グレゴリー・サントスとの交換で、ホワイトソックスからジャイアンツへ移籍した。
ここから、パドレスの試合が順延されなければ、タティースJr.は4月20日に復帰できる。現在は80試合の出場停止中だが、処分が明ける前に、マイナーリーグの15試合に出場することが認められている。4月5日は、その2試合目だった。
パドレスとジャイアンツは、どちらもナ・リーグ西地区のチームだ。マクルーアが昇格すれば、メジャーリーグでタティースJr.と対戦するかもしれない。両チームは、4月29日~30日の2試合を皮切りに、13試合を行う。
ちなみに、件のツイートはすでに削除されている。