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【南アルプス市】過去があるから未来がある〜ふるさと文化伝承館テーマ展開催中!〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

先日まで開催されていたテーマ展「身だしなみの民具展」も好評のうちに終了し、5月24日から新たに開催されています【てっすげえじゃんけ!桝形堤防、将棋頭、石積出】にお邪魔してきました。

お馴染みの、ふるさと文化伝承館です。

今回のテーマ展は、史跡御勅使川旧堤防(将棋頭・石積出)指定20周年および桝形堤防史跡整備・一般公開記念とのこと。

展示スペース。前回の民具展のような物の展示は少ないですが、貴重な資料や読み応えのあるパネルに見入ってしまいました。

館長ご挨拶。桝形堤防の史跡整備(現地)についてはコチラをご覧ください。

将棋頭、石積出、史跡指定までの歩み。桝形堤防の発見、調査、指定までの歩みについて分かりやすく紹介されています。今や貴重な竹蛇籠の展示もあります。

桝形堤防に関するパネル。

石積出に関するパネル。

江戸時代の貴重な資料。

一見簡素ではありますが、当時の情報が詰め込まれた重要な資料です。

江戸時代の有野村および御勅使川流域の二十一ヵ村の繋がりを知るうえで貴重な資料。

筆者的に今回の展示の目玉と思ったのが、桝形堤防の1/100スケールの模型です。

綿密な調査の結果や推論から作られています。現地での史跡見学と併せて見ると、その面白さをより深く感じることができるでしょう。

石の大きさ違い分かりますか?左下から右上に向かう溝は徳島堰(暗渠)
石の大きさ違い分かりますか?左下から右上に向かう溝は徳島堰(暗渠)

そして、とても芸が細かい!徳島堰修繕の際に崩した堤防を、元に戻す際に使われた石が元の堤防の石よりも小さかったと言う調査結果をリアルに再現!こんなのスタッフさんの解説がなければ分かりません(笑)なので、ぜひ見学の際にはスタッフさんの熱心な解説を聞きながらお楽しみください(とても分かりやすく解説していただけます)

桝形堤防の史跡整備には市内の子供達も関わっています。史跡は未来を担う子供達に繋がれています
桝形堤防の史跡整備には市内の子供達も関わっています。史跡は未来を担う子供達に繋がれています

いつも思うのですが、歴史を学ぶと言うことは単に学校の勉強としてではなく、都市計画や防災に深く関わってくることだと言うこと。子供のうちから自分達の住む地域に何があってどのように乗り越えてきているのか知ることで、地域への愛着や貢献しようとする意識につながるのではないでしょうか?今回のテーマ展は未来の南アルプス市を見るための展示のように感じることができました。今年の12月18日までの開催になりますので、お時間ある方はぜひ足を運んでみてください。

テーマ展【てっすげえじゃんけ!桝形堤防、将棋頭、石積出】
会場:南アルプス市ふるさと文化伝承館
住所:山梨県南アルプス市野牛島2727
会期:2024年5月24日(金)〜12月18日(水)開催
営業時間: 9:30〜16:30
入館無料
休館日:毎週木曜日(この日が祝日の場合は翌日休館)年末年始
問合せ:TEL 055-282-7408 FAX 055-285-7113
公式サイト

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市・富士川町)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市と富士川町の皆さんが「出かけたい」と思えるような記事をお届けできるように頑張ります。

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