『iPhone 7 Plus』は1,200万画素のデュアルレンズカメラを搭載か
5月19日、シティグループ証券株式会社の調査本部によると、『iPhone 7 Plus』に搭載されると噂されているデュアルレンズカメラは1,200万画素のレンズになるとみられています。
この情報は投資週刊誌のアジア版『Barron's Asia』が明らかにしたもので、「iPhone 7の製造で儲けるのはアジアのどのサプライヤーか?」との視点から伝えられました。
デュアルレンズは今年の流行に
デュアルレンズカメラは今年の大きなアップグレードであり、この機能は3月末に発売されたばかりの韓国LGのフラッグシップ機『LG G5』や、同4月発売のHuaweiの『Huawei P9』にも搭載されています。
そして今秋発売予定とみられているiPhone 7 Plusのデュアルレンズは、80%の市場シェアを持つ台湾のレンズメーカー『大立光電(Largan Precision)』が供給することになるとシティグループ証券調査本部では予測しています。
レンズはどちらも1,200万画素のものであり、片方が現行と同じ5枚構成レンズ、もう片方が6枚構成レンズになるとのことです。
また、レポートではモジュールの組み立ては韓国の『LG Innotek』が、カメラのイメージセンサーは日本の『ソニー』が供給を行うともあります。ソニーは平成28年熊本地震で製造工場が被災していますが、2016年5月末を目途に稼働開始する見込みであり、6月中旬までにラインを稼働できれば問題ないとの見通しです。
Sony Japan | ニュースリリース | 平成28年(2016年)熊本地震の影響について(第3報)
デュアルレンズカメラの効果とは?
デュアルレンズカメラが搭載されると、端的に言えば今よりもキレイな写真が撮れるようになります。
前述のHuawei P9では片方にRGBセンサー、もう片方にモノクロセンサーを搭載しており、その2つを組み合わせることで色をより明るく撮影できるようになっています。
iPhone 7 Plusに搭載されるデュアルレンズカメラがどの程度の性能なのかは分かりませんが、Huawei P9のカメラはiPhone 6sと比較して270%明るく撮影できるとのことです。
同様に搭載予定と噂されているレーザーオートフォーカスと組み合わせれば、薄暗い場所でもすぐにピントを合わせられ、そのうえで明るい写真が撮れることになります。
『iPhone 7』のカメラはレーザーオートフォーカス搭載?中国SNSで写真がリーク(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース
これまでPlusシリーズのメリットは画面が大きいことと動画の光学式手ぶれ補正程度でしたが、デュアルレンズカメラが搭載されれば写真のデキも変わってくることになります。
Appleにこの仕掛けにより(事実であれば)、写真好きのユーザーの何割かがPlusを選択することもありえるでしょう。