関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。今回は、ラーメン界の「マツジュン」こと松本潤一さん創業のラーメン店のご紹介です。

先日、NHKでブラタモリ燕三条編が放送されました。

９月19日には三条市長が都内のスーパーで特産の日本梨のトップセールスを実施（報道）、９月25日から29日までJR 東日本新潟支社が東京駅で「JRE Local Hub 燕三条 in Tokyo Station」（公式案内） を開催するなど、勢いが止まりません。

今回は、３連休を前に、都内で燕三条系ラーメン（正確には燕系背脂ラーメン）を食べてみたいという方に、間違いのないお店を発掘してきました！

武蔵小金井駅は、新宿駅から23分前後。日本の標準時（明石市など）を正確に決める原子時計がある町としても知られています。

燕系背脂ラーメンのお店は、写真とは逆側の北口を出て、駅を背に大通りを数分の場所です。周辺は、有名なラーメン激戦区。

燕三条 豊潤亭は、ラーメン界の「マツジュン」こと創業者の松本潤一さんの名前から取ったラーメン店です。

松本潤一さんは、燕市出身。地元の「まつや食堂」の２階で育ち、現在では新潟県で７店、県外で５店のラーメン店を経営しています。

燕市の本店のYahoo!ロコ評価は４点、食べログ評価は3.6点、Google評価は3.8点と、地元でも高い支持を受けています。

店内は、背脂系ラーメン店の一部のように床がベトベトしているようなことはなく、清潔。Ｌ字型のカウンターです。なお、混雑店のため、ランチタイム以外の訪問がおすすめです。

特製中華そば（1100円、2023年９月現在）です！ お冷のカップのほか、皿も金属製でした。やはり、金属製の食器でこそ、燕感が出ます。

背脂の量は、お店おすすめの「中油」としました。

• 少なめ：背油少なめ
• 標準　：スープ一面に油が広がります
• 中油　：標準の1.5倍！ちょっとだけ背のびしたい時に
• 大油　：標準の約2倍！！油はのみもの。そんなあなたへ
• 鬼油　：標準の約4倍！！！！　最後の一杯まで油まみれ

脂たっぷりのラーメンに見えますが、スープは脂分と同時に頂いてもマイルド。質の高い醬油、そしてすっきりした魚介の味です。

本場・燕市で食べたラーメンも同様でしたが、とにかくしつこくなく、すっきりしています。実際にここ燕三条 豊潤亭には、若い女性のお客さんも見られました。

背脂の質が良いと、このようなラーメンになるようです（質が良くないと、冷えたスープの表面で固まることも）。なお「中油」は、わずかに口に粘りが残りましたが、胃腸はいたって順調でした（筆者の胃腸強度は中程度です）。

麺は燕系らしく、太麺。こちらは、平打ちのモチモチした麺でした。この麵だけでも、訪ねる価値があります！

チャーシューは２種類。肉質が良いです。ブロック肉の方は、塩気を効かせた味つけで、工場労働者の残業や昼食のために作られたラーメンらしさを感じました。

燕系背脂ラーメンは、鉄製品や洋食器の生産がピークを迎えていた高度成長期に、工場労働者や職人のために作られました。

お店へ出向く時間もなく出前が主流。スープが冷めないように背脂でふたをし、配達中に伸びない太麺がデフォルトとなりました。

ラーメン界の「マツジュン」こと創業者の松本潤一さんが経営するお店は、首都圏に点在しています。ある種チェーンですが、スープの味は店主に任せているそうです。

燕三条も、巨大企業が牛耳るのではなく、中小の企業が互いに独立して創意工夫をする形態。燕三条らしさをここにも感じます。

その他のお店（新潟県内を除く）

• らーめん潤　蒲田店（JR蒲田駅）
• らーめん潤　亀戸店（JR亀戸駅北口）
• 王道!!背脂煮干中華そば 潤（茨城県鹿嶋市鉢形台）
• らーめん潤　秋田店（秋田市山王）