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広島の逆転V4はあるか。計8試合を残す「アウェーの中日戦」と「ホームのヤクルト戦」は勝率.350未満

宇根夏樹ベースボール・ライター
新たな優勝記念デザインのマンホールはお預けか?(写真は通常のデザイン)(写真:アフロ)

 広島東洋カープのリーグ4連覇が、非常に厳しくなってきた。首位の読売ジャイアンツとは6.5ゲーム差の3位。直接対決はあと5試合しかなく、すべて勝っても、それだけでは追いつけない。

 また、5位と6位に位置する2球団、中日ドラゴンズと東京ヤクルトスワローズと、それぞれあと8試合を残していることも、思ったほど好材料ではない。いずれも、ここまでは勝ち越しているものの、ホームとアウェーでは極端な違いがある。

 対中日は、ホームで8勝0敗(勝率1.000)ながら、アウェーでは3勝6敗(勝率.333)。それとは反対に、対東京ヤクルトは、ホームで2勝6敗(勝率.250)、アウェーでは7勝2敗(勝率.778)だ。

筆者作成
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 8月20日~26日の6連戦は、ともに勝率.333以下の「ホームの東京ヤクルト戦」と「アウェーの中日戦」が3試合ずつ。ここで、対戦成績どおりの結果に終わると、逆転リーグ優勝の可能性はさらに薄れる。

 もっとも、「ホームの東京ヤクルト戦」の6敗中3敗は、6月から7月にかけての11連敗中(1引き分けを挟む)に喫した。「アウェーの中日戦」の6敗中3敗も同じだ。この点からすると、相手と球場よりも、自身の調子によるものだと考えられる。

 ちなみに、その次の6連戦(8月27日~9月1日)は、「アウェーの読売戦」と「ホームの横浜DeNAベイスターズ戦」だ。広島東洋はどちらでも、勝率.625以上を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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