【京都市東山区】暑い夏といえば怪談!夏休み最後の思い出は家族で「高台寺・百鬼夜行展」
高台寺では新・旧の百鬼夜行絵巻と河鍋暁斎の地獄太夫を公開する「百鬼夜行展」が8月31日まで開催中です。「百鬼夜行展」開催期間中は高台寺の境内に妖怪が描かれた提灯が吊り下げられ、通常時とは異なる高台寺の風景が楽しめます。
百鬼夜行(ひゃっきやこう)とは深夜に徘徊するさまざまな妖怪の群れや行進のことです。平安時代から室町時代の説話にたびたび登場し、ひとつ目小僧や傘おばけ、ろくろ首などが知られています。
百鬼夜行のなかでも道具に扮した妖怪に注目してみてください。道具の妖怪は付喪神(つくもがみ)と呼ばれ、長い年月をかけて使われた道具に宿る精霊が宿ったとされています。「道具を大事に使いなさい!」という意味が込められており、子供の教育としてもおすすめです。
百鬼夜行展では高台寺所蔵の美術作品のほかに、人気イラストレーターによる「最古×最新 京都ノ絵巻 新解釈展」として「Re:百鬼夜行展」が同時開催されています。妖艶な2枚の屏風絵とpixiv(ピクシブ)のイラストコンテストの入賞作品が鑑賞できます。大賞を受賞したナカイミホさんの作品は、明るい音楽が流れそうな妖怪の行進が描かれており、愛嬌のある楽しい作品です。
8月31日までは高台寺の拝観時間が1時間延長され、18時まで受付可能です。ちょうど17時頃に到着すると辺りが暗くなりはじめ、提灯や街灯に明かりが灯ります。妖怪が出てきそうな絶妙な日入りの時間帯で、百鬼夜行展にぴったりです。
高台寺は方丈前の枯山水庭園と池泉式回遊庭園がみどころです。枯山水庭園は現代風にアレンジされた庭園がシーズン毎に楽しめるので、何度行っても飽きません。池泉式回遊庭園は開山堂の天井の絵画や御霊屋にある蒔絵が描かれた厨子が有名で、桃山時代を代表する芸術といわれています。
百鬼夜行展と境内の散策を含めると約40分あれば十分楽しめるでしょう。高台寺の百鬼夜行展は家族や親子で夏休み最後の思い出づくりにぴったりです。
高台寺 百鬼夜行展(ひゃっきやこうてん)
住所:京都府京都市東山区下河原町526
会期:2021年7月15日(木)~8月31日(火)
時間:9:00~18:00(受付終了)
拝観料金:大人600円 中高生:250円 小学生以下無料(父兄が同伴の場合のみ)
公式サイト:https://www.kodaiji.com/