あの商標登録出願は今?(続報)
昨年の6月に「あの商標登録出願は今?」という記事を書いています。佐野エンブレムも含む五輪エンブレム関連の商標が審査中であるという話でしたが現時点では、そのほとんどが登録されています。
まず、懐かしの佐野エンブレムはオリンピック用およびパラリンピック用共(タイトル画像参照)に、登録査定の後に登録料が支払われて今年の1月に登録となっています。全区分(45区分)指定されているので、印紙代だけでも130万円弱(さらに、弁理士手数料が加わります)を支払ったということになります。
どう考えてももう使い道がないので支払う必要があったのかという気はしますが、予算化されているので支払わずに放棄するという選択肢はなかったものと思われます。
さらに、正式なエンブレムの方も既に登録されています(オリンピック用、パラリンピック用)。これは当然として、最終候補に残った他の案(その1、その2、その3、その4、その5、その6)も全部登録料が支払われて登録となっています。佐野エンブレムと同じく、最終案以外は権利放棄して公共材としても良いような気がしますがそういうわけにもいかないのでしょう。(なお、勝手出願を防ぐために案を公開する時点で出願することは必要ですが、登録料を払って登録するかどうかはまた別の話しです)
また、先日選考が行なわれたマスコットの最終案作品も当然ながら出願されていますが、こちらはまだ審査中です。
また、上記の市松エンブレムは、五輪マーク付きや文字付き等、様々なバージョンが出願されているのは当然として、市松模様の様々なバリエーションも東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員名義で登録または出願されています(その1、その2、その3、その4、その5、その6等)。会場のデコレーションやアニメーション等々で使われるパターンも念のため登録しておくということかと思われます(ちょっと念入りすぎる気もしますが)。
これらはほとんどが全類(45区分)で出願されていますので、商標関連料金だけでも結構な金額が使われています。まあオリンピックの運営上ちょっとでももめごとがあると国際問題になってしまうのでしょうがないのでしょうね。