【焼津市】おとぎの国の西洋菓子店 収穫月(みのりづき)
焼津市、志太榛南バイパス(国道150号線)惣右衛門西交差点を海側に曲がり450mほど、住宅や田んぼが混在している道沿いに、絵本に出てくるような洋菓子店 収穫月(みのりづき)さんはあります。
開店は1988年で、隣接するレンガ造りの洋館で長年経営されていましたが、親御さんの介護のため一度閉店。しかし、やはりお菓子作りがしたくて、介護と両立出来る焼き菓子だけの小さな店を元店舗の隣に建てて再開したそうです。そして介護も落ち着いた2023年からもう少し広く建て直した現在の店舗で営業しています。
こちらは新店舗内です。天井が高くて明るく広々しています。
アンティークの家具や小物が飾られていて落ち着いた雰囲気。ケーキと焼き菓子があります。
アンティークのオルゴールやストリートオルガンがあり、不定期ですが月に一度は動かして音楽を楽しむそうです。
カフェスペースではケーキと飲み物をいただけます。
席は店内に4テーブル、テラスに2テーブルあります。
この日、私がいただいたのは洋ナシのシャルロット(480円)とコーヒー(400円)。ケーキは甘みがちょうど良くやさしい美味しさです。ドリンクはコーヒー、紅茶、カフェオレがあり、1杯400円からと良心的な価格。
顔出しNGなので伝えきれませんが、ガラス越しのキッチンでは、ご主人が楽しそうにお菓子を作っています。ホールを切り盛りされているのは奥様です。
庭にはヨーロッパの移動式遊園地をイメージしたメリーゴーランド。他にもフォトスポットがたくさんあります。
ご主人は若い頃、友人と数か月かけてヨーロッパの国々を旅をして、その時の経験やご自身の好きなイメージでお店を作っているとのこと。
最初に建てたお店はレンガ造りで内装は木の梁や柱のある建物ですが、建てる前に大工さんを連れて山梨県まで参考になる建築を見に行ったそうです。だからヨーロッパ風と思う人もいるし、日本の建築風だと思う人もいて実際にはミックスなんだそうです。
こだわりは?とお尋ねしたところ、こだわりという言葉は好きじゃないのでこだわりは一切ない、好きなことをしているだけ、お客さんが自由に感じ取ってくれれば良いと優しい笑顔で答えてくれました。
例えば、お菓子はこのお店の雰囲気に合うものを作っているので、ほかの場所(マルシェなど)での販売はしたくないのだそうです。"この空間があってこそのお菓子"で、また"お菓子のために作られた空間"です。優しく穏やかでありながら、確固たるイメージをもって調和された世界を表現しています。
何より、好きな空間で楽しそうに仕事をされているのが印象的でした。仕事というより人生を、かもしれません。
私にとって収穫月さんは、おとぎの国のようなドキドキ・ワクワクがある大好きなお菓子屋さんでしたが、今回ご主人の想いを取材させていただき "自分の人生をもっと楽しもうよ"というメッセージをもらったように思います。
焼津市郊外にある西洋菓子 収穫月(みのりづき)さんをご紹介いたしました。
ご夫婦で経営されている優しさにあふれたお店です。
店舗情報
◆収穫月◆
〒425-0021静岡県焼津市惣右衛門730-1
TEL 054-660-2796
営業時間/
10:30~18:00
喫茶は13:00~17:00
定休日/火、水曜日
駐車場完備(13台)