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ポストシーズン18連敗中のツインズはブルージェイズと対戦。前田健太と菊池雄星の登板は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
前田健太(ミネソタ・ツインズ)Sep 28, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ミネソタ・ツインズは、ア・リーグ中地区を制し、ここ20年(2004~23年)で8度目となるポストシーズン進出を果たした。

 ただ、ツインズがポストシーズンの試合で白星を挙げたのは、2004年のディビジョン・シリーズ第1戦が最後だ。シャノン・スチュワートジャック・ジョーンズがそれぞれ1打点を挙げ、ヨハン・サンタナホアン・リンコンジョー・ネイサンの3投手がニューヨーク・ヤンキースを完封した後、18試合続けて負けている。

 このストリークは、史上最長だ。2019年のディビジョン・シリーズ第1戦に敗れ、14連敗となった時点で、1986~95年のボストン・レッドソックスを上回った。レッドソックスの13連敗は、1986年のワールドシリーズ第6戦と第7戦、1988年と1990年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(0勝4敗と0勝4敗)、1995年のディビジョン・シリーズ(0勝3敗)だ。1998年のディビジョン・シリーズ第1戦に勝ち、連敗を止めた(シリーズは1勝3敗で敗退)。

 今世紀における、ツインズのポストシーズン進出と結果は、以下のとおり。

筆者作成
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 18連敗の相手は、ヤンキースが13試合、オークランド・アスレティックスが3試合、ヒューストン・アストロズは2試合だ。

 2004年から2018年まで、ツインズ一筋にプレーしたジョー・マウアーは、ポストシーズンの10試合でプレーし、一度も勝利を味わうことができなかった。メジャーリーグ1年目の2004年は、ポストシーズンに出場していない。左膝を痛め、7月半ばにシーズンを終えた。

 今年のワイルドカード・シリーズで、ツインズは、トロント・ブルージェイズと顔を合わせる。先発マウンドに上がるのは、第1戦がパブロ・ロペス、第2戦はソニー・グレイだ。ブルージェイズは、第1戦がケビン・ゴーズマン。第2戦は、クリス・バシットホゼ・ベリオスだと思われる。

 一方が連勝すれば、シリーズはそこで終わる。ブルージェイズが2勝0敗なら、ツインズは20連敗となる。

 第3戦があった場合、ツインズの先発投手は、ジョー・ライアンの可能性が高い。前田健太がこのシリーズで投げるとすれば、リリーフ投手としてだろう。ブルージェイズの菊池雄星は、第3戦の先発登板もあり得るが、こちらもブルペンから登場するかもしれない。前田も菊池も、先発とリリーフの両方を経験している。

 なお、ツインズとブルージェイズのうち、ワイルドカード・シリーズを勝ち上がったチームは、ディビションディビジョン・シリーズでヒューストン・アストロズと対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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