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「SNSプロフィールに子どもの写真」は“子ども自慢”じゃなかった

岡田有花フリーランス記者
(写真:アフロ)

SNSのプロフィールに、子どもの写真を使っていたり、子どもと本人が一緒に写っている写真を使っている人は多いですよね。

こういった写真について、「子どもを自慢したいの?」という見方もあるようです。かつて「発言小町」で、「どういう意図なのか?」という疑問が上がっていましたが、回答は「子ども自慢でしょう」との声が大半でした。

ですが、「自慢」目的以外に実利的な意味があり、そうせざるを得ないシチュエーションがあることを、最近筆者は知りました。

先日、友人のLINEプロフィール写真が突然、キャラクターイラストから子どもの写真に変わりました。いったいどうしたんだろう?子ども自慢するタイプじゃないのに……驚いて聞いてみたら、彼女はこう言っていました。

「保育園のママ友のLINEグループができて。ママ同士はお互いの子どもの顔や名前は知ってるんだけど、親の名前はよく知らないんだよね。お互い『○○ちゃん(子どもの名前)ママ』って呼んでいるし。だから子どもの写真をプロフにしたの。子ども自慢みたいでちょっと恥ずかしいけど、こうしないと、私が誰だかほかのママに分からないから……」

つまり、「ママ友」コミュニティでお互いを識別するには、子どもの写真をプロフィールに設定するのが一番分かりやすいのです。子ども自慢する意図はなくても、「最も分かりやすい識別子」が子どもの写真になるシチュエーションがあったのです。

一方で、上にリンクした「発言小町」の記事には、子どもの写真をプロフィールにしている人について「正直、一瞬『誰?』と思うほど分かりにくいから止めて欲しいです」という意見が書かれていました。

人はさまざまなコミュニティに属しているもの。学生時代からの友人に子どもの写真を見せると「誰?」になってしまうのかもしれません。コミュニティによって見せている「顔」は違うのに、SNSのプロフ写真はたった1つだから、分かりづらさや誤解が生まれることもあるんですね。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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