大谷翔平の他に得点圏打率0割台は何人いるのか
今シーズン、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、96打席に立ち、打率.360(86打数31安打)を記録している。ただ、二塁と三塁の一方あるいは両方に走者がいる21打席――走者が一塁にいるかどうかは問わない――に限ると、19打数1安打なので、得点圏打率は.053となる。
得点圏に走者がいる打席が10以上の275人中、その場面で打率.100未満の選手は、大谷の他に19人を数える(4月17日時点)。そのうちの7人は、得点圏打率.000だ。
昨シーズンまで大谷とチームメイトだったマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)も、得点圏に走者がいる場面の安打は、大谷より1本多いだけ。得点圏打率は.133(15打数2安打)だ。トラウトの2安打は、そのうちの1本がホームランだが、打点は2なので、大谷の2分の1。大谷は、打数が記録されなかった2打席とも、犠牲フライで打点を挙げている。
昨シーズンの場合、開幕から3週間を終え、得点圏打率が.100未満(10打席以上)の選手は21人いた。
開幕3週間で区切ったのは、昨シーズンと今シーズンのスパンを揃えている。昨シーズンは、3月30日~4月19日の3週間。今シーズンは、3月28日~4月17日の3週間に、ドジャースとサンディエゴ・パドレスの選手は、その前の3月20日~21日に韓国で行われたプラス2試合だ。
昨シーズンの21人が記録した、開幕3週間とシーズン全体の得点圏打率は、以下のとおり。
例えば、リストの1番上に位置するルイス・ガルシアJr.(ワシントン・ナショナルズ)は、開幕3週間の得点圏打率が.000(12打数0安打)、シーズン全体の得点圏打率は.253(99打数25安打)だ。開幕4週目以降は、得点圏打率.287(87打数25安打)を記録した。
リストの下から2番目にいるホアン・ソト(当時パドレス/現ニューヨーク・ヤンキース)の得点圏打率は、開幕から3週間を終えた時点の.091(11打数1安打)から、シーズンが終わった時点では.299(144打数43安打)まで上昇している。最初の3週間を除くと、4週目以降の得点圏打率は.316(133打数42安打)となる。
また、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、昨シーズン、得点圏に走者がいる場面で15本のホームランを打った。これは、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)の16本に次いで多く、13本以上は、彼らしかいなかった。シュワーバーのこの15本塁打は、開幕3週間が0本、4週目以降に15本だ。