暴言を吐く子には共通点があった!保育士が教える「子どもの暴言を減らすための3つのポイント」とは
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら!
Q:うちの子(5歳の男児)は「死ね」「殺す」といった言葉をよく使います。何度注意しても全くやめようとしません。対処方法を教えてほしいです。
皆さんは、子どもが暴言を吐いてしまった時にどのように子どもと話をしていますか?
家の中ならまだしも、公共の場や友達に対してとなれば対応に困ってしまうことでしょう。
そんな時、私たちは子どもたちとどのように関わっていけば良いのでしょうか。
何とか暴言を止めさせる方法はないのでしょうか。
今回は、そんな悩みについてお話ししていきたいと思います。
暴言を吐く子の共通点とは?
3〜5歳くらいの時期に、暴言を吐く子には共通点があります。
それは、言葉の意味を理解していないで口にしているということです。
例えば、「ぶっ飛ばすぞ」と咄嗟に言ってしまう子を想像してみましょう。
恐らく、ほとんどの子が本当に叩く気もなく、また叩いたらどうなってしまうのかということを考えることなく「ぶっ飛ばすぞ」と口にしていると思います。
考えているとしても、せいぜい相手が鼻血を出して、「ドスッ」という効果音と共に倒れ込むという程度の認識でしょう。
こういった背景にはおそらくスマホやゲームでそういう描写を簡単に目にする機会が増えたことが挙げられると思います。
動画で何でも見ることができるこの時代、五感を使った本当の意味での「体験」が減っています。
例えば、スマホがあれば自分の好きな音楽をどこでも好きな時間に聞くことができますね。
しかし、これらは正確には音楽ではなく、音として残った記録に過ぎません。
一方で、コンサート会場で五感の全てを使って聞く音楽はどんなものになるでしょうか。
体まで揺れるような音や、会場でしか味わえない緊張感など、これこそが本当の意味で音楽を楽しむということではないでしょうか。
そういった身体を通した経験が少ないまま、動画を目で見て、音を聞いてそれが真実だと思い込んでしまう。
これこそが子どもたちにとってスマホの1番の弊害だと言えるかもしれません。
暴言を減らす3つのポイント
それでは、そういった暴言の多い子に対して私たちはどのように関わっていけば良いのでしょうか?
結論から言うと、短期間で暴言をなくすことはかなり難しいと思います。
なぜなら、無理にやめさせようとすること自体が暴言を引き出してしまうからです。
そのため、子どもの暴言は深刻に捉えないようにしながら、以下の3つのポイントに気をつけて長期的に関わっていくと良いでしょう。
1 気分転換に外へ出かける
そもそも、暴力的な言葉や表現はテレビやスマホ、ゲームなどで覚えることがほとんどでしょう。
そういった環境から離れてもらおうと「ゲームは1日30分」と大人が一方的に決めても、なかなか守らなかったり反抗されたりしてしまうことも少なくありません。
一方で、休日などは公園で遊んだり、お出かけしたりといった時間を増やせば、自然とスマホやゲームの時間は減っていくもの。
休日は家で過ごすことが多いという方も、一歩外へ出てみれば、また違った家族の時間になるかもしれません。
2自然と触れ合う
子どもたちがスマホで見る世界を現実だと思い込んでしまう原因の1つに、五感が刺激されるような遊びや体験が少ないことが挙げられます。
遊びの中でも、特に戸外で自然と触れ合うような場面では、五感が刺激されるのです。
五感が刺激されることで、脳が活性化し、感性が磨かれると言われますが、そういった体験こそがまさに子どもたちにとって身体感覚と現実が結びつく本物の体験そのもの。
もちろん山や海へいって思い切り遊ぶのも良いですが、休日に公園で遊ぶだけでも子どもたちにとっては貴重な経験となります。
3 反応しない
暴言を吐いている時、子どもたちは興奮状態にあります。
それに対して、押さえつけるように叱ったり、「あなたの方が…」と言い返したりしてしまうと、かえって興奮状態を助長することになってしまいます。
友達に対する暴言は止める必要があると思いますが、家庭で1人で怒っている分には「落ち着いたら話そうね」と一言声をかけ、あとは反応せず、目も合わせずに子どもが落ち着くのを待ちましょう。
最初は落ち着くまでにかなりの時間がかかりますが、慣れてくると少しずつ気持ちを切り替えるまでの時間が短くなっていくと思います。
いかがですか?
子どもたちから出てくる言葉は、子どもたちの心を表すそのものといっても過言ではないでしょう。
荒れてきた時こそ、ちょっとしたきっかけで何かが変わるかもしれません。
良かったら参考にしてみてくださいね。
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