男性保育士って本当に必要?性的虐待が続く中で不適切に感じた時の対処方法を現役の保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
この数週間で男性保育士や男子大学生が保育園児に対して性的暴行を加えて逮捕されるニュースが相次いでいます。
- Yahoo!ニュース:〈また墨田区の保育園でわいせつ〉お昼寝中の男児に性的暴行した容疑で31歳男性保育士が逮捕!担当者は「結果的に起こってしまったとしか…」
- Yahoo!ニュース:保育実習で不同意性交疑い 熊本、男子大学生を再逮捕
こういった事件の後に必ず世間からは「男性保育士なんて不要だ」という声が上がりますが、専門的な目線から見た時に男性保育士の本当の役割とはなんでしょうか。
また男性保育士は本当に必要なのでしょうか。
今回はこちらの問題について解説していきたいと思います。
男性保育士が必要その理由とは
結論からいうと、男性保育士は必要だと言えるでしょう。
一般的には防犯面や力仕事で男性保育士が活躍すると言われていますが、それはおまけに過ぎません。
最も重要なのは、お父さんとしての役割です。
保育園は厚生労働省による保育所保育指針というものに沿って運営されていますが、そこに保育園の役割や保育の方針について細かく決められています。
ここには保育園と家庭との生活の連続性について書かれていて、保育士と保護者は対等な関係であることが必要だとされているのです。
これは分かりやすく例えるのであれば、平日の夜と休日の保護者が皆さんで、平日昼間の保護者が私たち保育士ということになります。
すると、保育園の各クラスは家族だと捉えて良いでしょう。
ここで考えたいのは、母親(女性保育士)と子どもだけの家族と、母親も父親(男性保育士)も子どももいる家族と、どちらの方が子どもにとって有益なのかということです。
一般的に母性や父性という言葉があるように、やはりそこには性差があり、子どもとの関わり1つとってもそのスタンスは全く違います。
これらはどちらの方が良いとか優れてるという話ではなくて、そもそも役割が違うのです。
例えば、男性保育士は運動遊びが得意だったり、遊びがダイナミックだったりすることが多いのも、女性にはあまり見られない特徴(役割)の1つですね。
だからこそ、男性の保育士も一定数は必要であり、女性しかいない環境だとバランスが悪くなってしまうと言えるでしょう。
ただし注意していただきたいのは、ひとり親家庭のことを否定しているわけでは決してないということです。
ここでお話ししているのは、母親と父親と一緒にいることが生き物として自然な形であるということに過ぎません。
不適切に感じた!そんな時は・・・?
さて、ここまでは男性保育士の必要性についてお話ししてきました。
しかし、そうは言っても男性保育士の行動を見ていて心配になってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
結論から言うと、同じクラスの保護者数人から意見を聞いてみることをおすすめします。
例えば、男性保育士のある行動を見て、それをどのように感じるかは一通りではありません。
人の数だけ受け取り方があるのです。
そんな時、周りの保護者がどのようにその保育士の行動を見ているかを確認することは、冷静に判断できるようにするための1つポイントとなります。
仮に大勢が不適切だと捉えているのであれば、そういった意見がいくつも出ていることを園長や役所へ相談してみると良いでしょう。
人数も多ければ相談しやすくなるだけでなく、相手も重く受け止めざるを得ません。
そのため、まずは周りの保護者に相談してみることが不適切な保育をなくしていくための第一歩になると言えるでしょう。
いかがですか?
男性保育士による性的虐待はあってはならないものですが、専門的な視点からすると男性保育士は必要不可欠なもの。
今の私たちにできることを日々少しずつ取り組んでいけたらと思います。
動画の方ではより詳しく解説しているので、興味を持っていただいた方はそちらもご覧ください。
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