「尿もれ」はなぜ起こる?-"尿もれの種類や原因"と簡単予防トレーニングを解説!-
ご覧いただきありがとうございます。
おがちゃん先生です。
今回は「尿もれ」について解説していきます。
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◎尿もれについて
まず、尿は腎臓(じんぞう)でつくられ、尿管(にょうかん)を通り、膀胱(ぼうこう)に溜められます。
ある程度溜まると、「尿意」を感じ、膀胱に溜められてる尿が、尿道を通じて排泄されます。
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そして、尿もれは「尿失禁」ともよばれ、自分の意志とは関係なく尿が出てしまう症状です。
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◎尿もれの種類
下のようにいくつか種類がありますが、一般的にいう尿もれは「1.腹圧性尿失禁」を指すことが多いです。
- 腹圧性尿失禁…腹圧が上昇し、膀胱が圧迫されて、尿道をうまく閉じれず起こる
- 溢流性尿失禁…尿がうまく出せず、残尿が溜まり、少しずつ漏れ出してしまう
- 反射性尿失禁…尿意を感じず、不意に膀胱が収縮して、反射的に漏れてしまう
- 切迫性尿失禁…急に尿意を感じて(いわゆる切迫感)、我慢できずに漏れてしまう
- 機能性尿失禁…膀胱などに問題はないが、認知症などによって起こる
ここでは「腹圧性尿失禁」を中心に解説します。
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◎腹圧性尿失禁とは?
腹圧性尿失禁とは、腹圧(お腹の中にかかる圧力)が関係して起こる尿もれです。
具体的には、くしゃみ・咳・笑いなどによって、腹圧が上昇し、膀胱内の圧力も高まることで、尿もれが起こります。
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出産後の女性や、高齢者の女性に多く「骨盤底筋の筋力低下」が深く関与しているといわれています。
骨盤底筋群とは、骨盤の下にある筋肉の集まりで、膀胱や子宮などを支える役割があります。
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◎腹圧性尿失禁(尿もれ)の予防
腹圧性尿失禁の予防として骨盤底筋のトレーニングがおすすめです。
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骨盤底筋トレーニング①
仰向けになり、ゆっくりとお尻の上げ下げを行う。
お尻を上げるときに、お尻の穴を閉める。
回数は10回×2〜3セットを目安として、体力に合わせて増減しましょう。
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骨盤底筋トレーニング②(難易度低め)
仰向けになり、お尻の穴を閉めて、5秒キープし、ゆっくりと力を抜く。
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骨盤底筋トレーニング③
座って、膝の間にボールを挟む。
お尻の穴を閉めて、5秒キープする。
自分のやりやすいものからトライしてみてください。
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◎最後に
今回は「腹圧性」を中心に解説しましたが、尿もれの原因は様々(加齢・骨盤底筋の筋力低下・神経障害・感染症・認知症など)です。
そのため、不安がある場合や、症状が続く場合には、医療機関への受診をおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。