白シャツがピンクに変色する原因は日焼け止め!シミや汗臭に漂白剤を使う際、注意すべき3つのこと
洗濯研究家の平島 利恵です。
梅雨の部屋干し臭・汗臭・黄ばみ対策として、白シャツに塩素系漂白剤を使う方もいらっしゃいますよね。白いTシャツを漂白したらピンクやオレンジに変色してしまったことはありませんか?これは、日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤が塩素系漂白剤と反応したことが原因です。
日焼け止めを塩素系漂白剤につけてみると…
日焼け止めを塗って実験すると、驚くほど変色するという結果に。
日焼け止めによる変色は戻せる
変色しているのは”残った日焼け止め成分”なので、繊維自体が変色したのではありません。日焼け止め成分を丁寧に洗い流すことで、変色を戻せる場合があります。
日焼け止め変色の戻し方
日焼け止めには保湿成分として油分が含まれるものもあるため、油汚れに強い台所用中性洗剤かメイク汚れ用の専用洗剤を使用しましょう。
変色した場所に、洗剤をたっぷり塗り、5~15分ほどおいてから丁寧にもみ洗いします。その後すすぎ、まだ変色が残っている場合は、再度もみ洗いを繰り返します。
※ゴシゴシもみ洗いすると、ヨレたり傷んだりするので注意しましょう。
夏服に漂白剤を使う際、注意すべき3つのこと
日焼け止めを使っている方や、メイク汚れには塩素系漂白剤を使わないほうが安心です。どうしても使用する場合は、次の3つにも注意しましょう!
1.日焼け止め配合の化粧品に注意
日焼け止めは、化粧下地やファンデーションにも配合されています。メイク汚れを落とそうとして変色することもあるので注意しましょう。
2.ウォータープルーフに注意
日焼け止め・化粧品は、濡れたり擦れたりしても落ちにくいよう設計されています。特にウォータープルーフの日焼け止めは、もみ洗いしても綺麗に落とし切れない場合があります。
3.気づかぬ間につく汚れに注意
肌と洋服が擦れ、襟袖・首元に日焼け止めが付いていても、目に見えず、気づくことができません。指に残った日焼け止めが、思わぬところに付着していることもあるので注意しましょう。
気づかぬ間に蓄積した汚れも黄ばみになることがあります。襟袖・首元など、日焼け止めが付きやすい場所は洗剤でもみ洗いし、蓄積汚れを予防しましょう。
紫外線吸収剤フリーを選ぶのも◎
紫外線吸収剤は完全に落とすのが難しい汚れです。もみ洗いにより洋服が伸びてしまったり傷んでしまうこともあるので、変色が心配な方は紫外線吸収剤フリーのものを選び、塩素系漂白剤の使用は控えましょう。
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