【秋田県横手市】女性の「ひとり蕎麦」にもおススメ!モダンな手打ちそばの店『そば処かむろ』とは?
2019年創業!横手駅近くの手打ちそばの店『そば処 かむろ』とは?
10月某日、昼飯難民となった私は横手駅前を彷徨っていた。足を運ぼうと思っていた目当ての店が臨時休業だったのである。
時刻は昼の13時半。多くの店のランチタイムは概ね14時までだが、このままノコノコとは帰れマンデー。そんな腹減る私が行きついた先は、横手駅前にある1軒の蕎麦屋である。
どうやら本格派の蕎麦屋のようだが、和牛ステーキ重や手作りハンバーグといった洋食メニューも気になる。よし、ひとまず私の腹は決まった。私はまだ見ぬ蕎麦屋に思いを馳せて、鼠色の暖簾をくぐり抜けた。
ほのかに暗い店内の雰囲気は、お蕎麦屋さんというよりもシャレオツな居酒屋に近い。だがシャレオツ店特有の堅苦しさは全くないため、家族連れで食事を楽しむのも良し、ひとりで来て蕎麦と向き合うのも良しの万能タイプの店だ。
品書き
十割そば(ざる・温・冷):各700円、鴨せいろ:1,000円、天ぷらそば:1,200円、大海老天丼:1,100円、日替り定食:850円、和牛ステーキ重:1,800円、和牛ローストビーフセット:1,400円、天丼そばセット:1,000円、牛丼そばセット:1,000円、カツ丼そばセット:1,000円など。
これは参った。もちろん蕎麦が第一候補だが、数量限定のローストビーフセットも気になるし、蕎麦屋の大海老天丼も絶対ウマいに決まっている。というか、今日の日替り定食は何だろうか。ああ、これは決まらない。今日はきっと長期戦になるだろう。店内をキョロキョロ見回しながら、そう覚悟したそのときである。
「鴨せいろ、ふたつ!」
私のすぐ後に来店した常連さんと思われるご夫婦が鴨せいろをオーダー。そこには微塵の迷いもなかった。
「あっ、私も鴨せいろで」
そう、迷ったときに信ずるは常連さんの声だと私は自負している。
広がる鴨と蕎麦の旨味!モダンな店内で味わう鴨せいろとは?
秋が深まり徐々に寒くなってくるこの季節は、鴨せいろが恋しくなる。瑞々しい手打ち蕎麦と、それを迎える鴨の旨味が凝縮された熱々のつけ汁。これはきっと間違いないはずだ。
細打ちの蕎麦は喉ごしが良く、つけ汁との相性もバッチリだ。広がる鴨と蕎麦の旨味。ちなみに蕎麦の量は女性には丁度良いと思うが、ガッツリ派の男性諸君は大盛りにするのもアリだ。
鴨はクセがあるイメージだが、こちらの店の鴨肉は臭みがなく食べやすいのが嬉しい。つけ汁の中には鴨肉入りのつくねもスタンバイ。モダンな店内で味わう鴨せいろは、鴨と蕎麦それぞれの風味を余すことなく楽しめる秀逸な一品に仕上がっている。
味も店員さんの雰囲気も良き!『そば処 かむろ』は女性のひとり蕎麦にもおススメ!
蕎麦屋というと女性ひとりで訪れるにはなかなか敷居が高いイメージだが、こちらの店は女性が「ひとり蕎麦」を楽しんでいる姿も目についた。店員さんの雰囲気も良く、店内のBGMも良い塩梅なため、個人的にもひとり蕎麦デビューを目論む女性には『そば処 かむろ』をおススメしたい。もちろん友人や家族と訪れるのもアリだ。
2019年創業と横手ではニューフェイスな『そば処 かむろ』だが、その味と居心地の良さは折り紙付きだ。サービスのコーヒーをゆっくりと味わいながら、またひとつ良い店を見つけたと密かにニヤケ顔の私である。
【店舗情報】
そば処 かむろ
住所:秋田県横手市前郷一番町13-3 佐野ビル1F
営業時間:11時~14時、17時~21時
電話番号:0182-23-7335
定休日:日曜日