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森田一成選手が2号2ラン!阪神ファームは今季初の“毎回安打”で3連勝

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

25日のウエスタン・阪神-オリックス戦の先発は、阪神が岩田投手でオリックスはドラフト1位ルーキーの吉田一将投手。ともに6回まで投げましたが、岩田投手は5安打1失点、吉田一投手は9安打4失点という内容です。この日は1軍から坂選手、緒方選手、梅野選手が出場して、梅野選手は3打数3安打と固め打ち!守備でも岩田投手をリードして、駿太選手の盗塁を阻止するなど大活躍でした。緒方選手もタイムリー二塁打を含む2安打とアピールしています。

また森田選手に5月13日の中日戦(ナゴヤ)以来の2号ホームランが出ました。実に7試合ぶりのスタメンで、ヒット自体も6月12日以来だったんですね。これをきっかけに魅力の長打を量産していってください!

打線は今季初の毎回安打で、前日に今季最多とした貯金はまた増えて5となりました。順位は相変わらず3位のまま変動ないのですが、首位のソフトバンクには4.5ゲーム、2位の広島とは4ゲームとほんの少しだけ差が縮まっています。でも、なかなか近づけません。4位オリックスとの対戦成績は11勝3敗2分となって、その差は9ゲーム。こちらもあまり変化はない感じですね。

《ウエスタン公式戦》6月25日

阪神-オリックス 16回戦 (鳴尾浜)

オリ 001 000 010 = 2

阪神 200 200 10X = 5

◆バッテリー

【阪神】○岩田(2勝1敗)-鶴-玉置-S小嶋(1勝4敗7S) / 梅野-小宮山(7回~)

【オリ】●吉田一(3勝2敗)(6回)-大山(1回)-桑原(1回) / 伏見-斎藤(8回~)

◆本塁打 森田2号2ラン(吉田一)

◆二塁打 緒方、梅野、園部、伊藤隼、伏見

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]三:西岡  (3-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .350

〃二:荒木  (1-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .300

2]中:緒方  (4-2-1 / 1-0 / 0 / 0) .338

3]右:福留  (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .214

〃右:中谷  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .187

4]左:伊藤隼 (3-2-1 / 0-1 / 0 / 0) .270

5]一:陽川  (4-2-0 / 0-0 / 0 / 0) .243

6]二三:坂  (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .000

7]指:森田  (3-1-2 / 2-0 / 0 / 0) .236

〃打指:横田 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .209

8]捕:梅野  (3-3-0 / 0-0 / 0 / 0) .385

〃捕:小宮山 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .143

9]遊:北條  (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .231

〃遊:阪口  (2-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .271

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

岩田 6回 86球 (5-5-2 / 1-1 / 4.00) 145

鶴  1回 22球 (1-1-0 / 0-0 / 3.15) 146

玉置 1回 19球 (3-1-0 / 1-1 / 3.75) 145

小嶋 1回 19球 (1-0-1 / 0-0 / 4.10) 146

鳴尾浜では今季初アーチだった森田選手。先月の写真ですが、こんな笑顔を多く見たい!
鳴尾浜では今季初アーチだった森田選手。先月の写真ですが、こんな笑顔を多く見たい!

打線は今季初の毎回安打

打線は1回、中前打で出た西岡が続く緒方のライトへの二塁打で一気に生還!鮮やかな先制攻撃を見せました。緒方は送球の間に三塁へ進み、連続四球で無死満塁となって陽川は二ゴロ併殺打。この間に緒方が還って計2得点です。4回は陽川の中前打と暴投で無死二塁とし、1死後に森田がレフトへ2号2ラン!7回に荒木が四球を選び、緒方の犠打などで2死二塁。伊藤隼の中前タイムリーで1点を加えています。

一方、岩田投手は三者凡退の立ち上がり。2回は1四球のみでしたが、3回は先頭の園部に左中間二塁打を許して1死後に駿太のタイムリーで失点。そのあとヒットと四球で1死満塁とピンチは続きますが、4番のバトラーから三振を奪うなど後続を断ち1点で終了。以降は5回と6回に1安打ずつされたものの追加点は与えていません。

7回は鶴と小宮山のバッテリーで1安打無失点。しかし8回の玉置は川端と山本に直球を連打され、バトラーは三振に切って取るも伏見に三塁線を破るタイムリー二塁打を浴びました。9回は小嶋が登板して、簡単に2死を取ったあと四球とヒットで一、三塁としますが最後は川端を遊ゴロに打ち取り試合終了です。

森田、悔しさをぶつけた1発

約2週間ぶりのヒット、5月13日以来のホームランに森田選手「調子はずっとよかったんですけど結果が出てなかったんで…悔しい」。彼らしい左方向への打球でしたが「まだ打ち損じてファウルも多いので全然。まだまだです」と表情は変えず。そして「まだまだです」と繰り返したあと「打ちまくります!」と気合を入れました。でも本当に、やっと出たねと言ったら「よかったぁ」と息を吐く森田選手。このところ代打での出場も多く、チャンスに打てないとスタンドのため息も聞こえたでしょう?「いいんです。打てば変わるから」。その通り。打ちまくって拍手に変えてくださいね。

1軍から参戦した緒方選手。いいですねえ、この真っ黒なユニホームと充実した表情。
1軍から参戦した緒方選手。いいですねえ、この真っ黒なユニホームと充実した表情。

久しぶりの鳴尾浜で元気な姿を見せた緒方選手は「追い込まれてからのフォーク打ちが最近の課題で、1打席目と2打席目は対応できましたが、3打席目はフォークで三振したので。でも1、2打席は追い込まれてから、いい形でつなぐことができたと思います。バントであったり、守備も特別なことはないですけど、気持ち的にしっかり落ち着いて対応できた。こういう感覚を持って1軍に臨めば普通のプレーができるかなと。ファインプレーを望まれてはいない、普通のプレーを普通にやること。それができたからよかったですね」と話しています。

次は北條選手。6回にバトラー選手の遊ゴロを捕り、余裕を持って一塁へ送球するもワンバウンド…記録は内野安打でした。次の伏見選手が三ゴロで2死となった時点で、阪口選手と交代しています。「普通にノーバウンドでいけると思ったらワンバンになってしまった」プレーが緩慢に見えたのかもしれませんね。どうやら3回の三ツ俣選手の遊ゴロを捕った際に、右手の指を少しだけ傷つけたみたいです。もちろん試合後の守備練習もみっちりやっていて問題はないとのこと。ご安心ください。

「もう大丈夫です!」と中谷

最後は体調を崩して10日からのナゴヤ遠征を回避、8日のオリックス戦(わかさ)以来の試合出場となった中谷選手です。まだ顔はほっそりした感じですが、体調も体重も戻ったと言っています。福留選手に代わり、8回の守備からライトで出ました。取り囲むと「守りしかしてないのに、そんな大層な」と笑顔。その裏に回ってきたら打席にも立ったんですよね?「はい。こうやってガッツリ練習もしていますから全然問題ないですよ。もう大丈夫です」。久しぶりの試合はどうだった?「ちょっと、まだ試合の感覚は。打球が来て危なかった(笑)。早くもっと出たいです!」。27日からは福岡遠征で、しかも28日は中谷選手の地元・小郡での試合。行けるといいですね。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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