エンジェルスの三塁を守るルーキーは、マイナーリーグで三塁の経験なし。他に適任者はいないのか
6月26日、デビッド・マッキノン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、「4番・三塁」としてスターティング・ラインナップに名を連ねた。この前日は、6回裏に代打で起用され、7回表から三塁の守備についた。
マッキノンは、6月18日にメジャーデビューした。そこから、6月24日までの5試合は、一塁手か代打として出場。マイナーリーグ時代にも、三塁を守ったことはなかった。一塁が2578.1イニング、二塁が9.0イニング、投手としての登板が1.0イニングだ。大学時代の2014年を最後に、三塁の守備にはついていなかったので、8年ぶりということになる。
エンジェルスは、三塁手のアンソニー・レンドーンを欠いている。レンドーンは右手首を痛め、今月半ばにシーズンを終えた。
レンドーンとマッキノン以外に、エンジェルスで三塁を守っている3人は、マット・ダフィー、タイラー・ウェイド、ジャック・メイフィールドのいずれも、守備はともかく、打撃には期待できない。実際、今シーズンのOPSは、揃って.600未満だ。
一方、マッキノンは、AAAの56試合で13本のホームラン――二塁打と三塁打を合わせて32本の長打――を打ち、打率.327と出塁率.423、OPS1.056を記録していた。昇格させた後に、三塁を守らせようと思いついたのではなく、昇格の時点でそういう構想があったのではないだろうか。マッキノンのポジションである一塁は、ジャレッド・ウォルシュの定位置だ。
また、AAAには、三塁を守れるホゼ・ロハスやキーン・ウォンがいるものの、マッキノンのように打ってはいない。
マッキノンは、ここ4試合のうち3試合で打点を挙げている。6月22日は犠牲ライトとヒットで2打点、25日と26日はヒットで1打点ずつだ。長打はまだなく――ヒットはこの3本だけ――今後も打てるかどうかは、まだわからないものの、まずは幸先のいいスタートを切った。
なお、6月26日は、7回裏に打点を挙げ、その後の守備にはつかなかった。最後の2イニングは、マッキノンに代わり、ウェイドが三塁を守った。