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「あまりスコアは意識しない方がいいかなと思います」藤井聡太挑戦者(19)王将戦第2局勝利後コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太挑戦者「(戦型は角換わりから)相早繰り銀で、かなり激しい展開になることが多い展開で。実際、そういった感じになったので、どうなっているのかわからない局面が多かったです。(1日目午後、2時間28分の長考で指した52手目)△8八歩は手抜かれる可能性、おそれもあるのでちょっと。他のタイミングでできるかちょっとわからなかったんで。ただ△8八歩打たないで△3六角というのはちょっと自信が持てなかったんで。本譜で勝負しようかなと思いました。封じ手(58手目△3五銀)のところは△4六馬もあるかなと思ったんですけど、本譜、攻め合いにいってどうかな、と。ちょっとそうですね、わからなかったですけど、踏み込んでみようかなと思いました。(84手目)△8六飛車から△7七龍と迫って。けっこう7七龍が▲8二飛車に△7二歩と受けるような形もできたので、そのあたりは、読み切れてはいなかったですけど、感触はいいのかな、と思っていました。(一局を振り返って)激しい展開で、わからないところが多かったんですけど・・・。(82手目)△6七香から攻める形にできたので、少し好転したのかな、という印象でした。(七番勝負はこれで2連勝)あまりスコアは意識しない方がいいかなと思いますし、また来週(29日、30日)に第3局があるので、それに向けてしっかり準備できればと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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