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名人挑戦権争い独走中・斎藤慎太郎八段(28)A級残留目指す羽生善治九段(51)1月7日に対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 1月7日。東京・将棋会館において第80期A級順位戦7回戦▲斎藤慎太郎八段(6勝0敗)-△羽生善治九段(2勝4敗)戦がおこなわれます。

 前期A級では独走で名人挑戦権をつかんだ斎藤八段。今期もまた、ここまで快進撃を続けています。もし本局に勝てば7勝0敗となり、プレーオフ以上が確定します。さらに現在成績2位の糸谷哲郎八段が敗れて4勝3敗となれば、7回戦にして挑戦が決まります。

 名人位9期を含め、A級以上29期のレジェンド羽生九段。今期は残留を目指す展開です。前節では山崎隆之八段との1勝4敗対決を制しました。ここから底力発揮となるでしょうか。

 羽生九段と斎藤八段は過去に8局戦い、羽生5勝、斎藤3勝です。直近の2局は斎藤八段が勝っています。

 2017年の棋聖戦五番勝負は羽生棋聖(当時)が制しました。

 今年度成績は、斎藤八段は21勝13敗(勝率0.618)です。

 一方の羽生九段は11勝16敗(勝率0.407)です。

 初めてフルシーズンを戦った1986年度以来、35年度連続で勝ち越し中の羽生九段。今年度の公式戦最終成績も注目されます。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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