Yahoo!ニュース

秋キャンプといえば星空鑑賞!この季節のキャンプでしか体験できない天体ショー3選

きき酒師・渡邉彰大の「自然と酒の余暇」日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師

キャンプインストラクターの渡邉です。

秋の澄んだ空気は、星空観察には理想的。

特にキャンプの場では、街の喧騒や人工の光から離れ、満天の星空をじっくりと楽しむことができます。

今回は、秋のキャンプで見逃せない天体現象や、星空観察をより楽しむためのコツをご紹介します。

秋の夜空の特徴

秋は空気が乾燥しており、夏よりも透明度が高いです。
特に移動性高気圧に覆われると非常にクリアな星空が広がるため、天体観測がしやすい季節ともいえます。

出てくる星自体は夏より明るい星が少ないですが、澄んだ空気で星々が一層クリアに輝き、肉眼でも多くの星を楽しむことができるのです。

また、宵の口にはまだ夏の星座が西に見えていますし、深夜には冬の星座ものぼってきます。

日没が早く、長時間にわたって星空を堪能できる点も秋キャンプの魅力です。

見逃せない天体ショー

1. しし座流星群(11月中旬)

毎年11月にピークを迎えるしし座流星群は、秋の代表的な天体ショーです。今年は11月17日ごろ極大となるよ予想です(前後する場合があります)。1時間に5~10個もの流れ星を目撃できるチャンスがあります。流星群の観察は、広々としたキャンプ場が最適。地平線まで視界が開けている場所を選べば、より多くの流星を見つけることができます。

2. おうし座北流星群(10月下旬〜11月上旬)

おうし座北流星群は、毎年10月下旬から11月上旬にかけて観測できる流星群です。放射点が南と北に分かれていて、それぞれ南群、北群と呼ばれています。極大は南群が10月10日頃、北群が11月12日頃とされています。火球と呼ばれる明るい流星が多く流れ、偶然目にすることも多い流星群。流星は一晩中流れますが、放射点が高くなる午後9時以降が好条件です。

3. 秋の大四辺形

秋の夜空では、「秋の大四辺形」と呼ばれる星々が特徴的です。ペガスス座のマルカブ、シェアト、アルゲニブ、アンドロメダ座のアルフェラッツ、の4つの明るい星を結んでできるこの四辺形は、秋の空で特に目立ちます。広い範囲で視認しやすいため、この季節の星座観察の目印にもなります。四辺形を見つけた後、周囲の他の星座の観察も楽しみましょう。

星空観察を楽しむためのコツ

1. 暖かい装備を用意する

秋は日中は穏やかな気候でも、夜になると冷え込みが厳しくなります。星空観察中に寒さで集中力が途切れてしまうことがないよう、ダウンジャケットやブランケット、温かい飲み物を用意しておくことが大切です。

2. 星空アプリを活用

星座や天体を簡単に特定できるスマートフォンのアプリは、初心者にとって強い味方です。GPSを利用して、今見ている星空の星座や天体を瞬時に教えてくれるため、夜空をより深く理解しながら楽しめます。

私は、「Sky Guide」というアプリを使っています。

3. 寝転がって観察する

星空を観察する際、長時間首を上げて見上げるのは疲れやすいもの。そんなときは、キャンプ用のチェアやマットを使い、リラックスして寝転がるのがおすすめです。全身を広げて星空に包まれる感覚は、秋のキャンプならではの贅沢な体験です。

私は、コスパが非常に良いと評判高いAmazonベーシックのゼログラビティーチェアを使用しています。

関連記事▼

日本キャンプ協会インストラクター/きき酒師

「自然の中で、お酒をこの上なく美味しく飲む方法」を考え続けている人。きき酒師(日本酒ソムリエ)とキャンプインストラクターの資格を保有。日本酒以外のお酒もすごく好き。

きき酒師・渡邉彰大の「自然と酒の余暇」の最近の記事