Yahoo!ニュース

ファン投票の得票が前回から最も増えた選手は…。大谷翔平は96万票増でリーグ1位をキープ

宇根夏樹ベースボール・ライター
左からO.アルシア、O.オールビース、R.アクーニャJr. May24,2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月20日、オールスター・ゲームの先発野手を決める、ファン投票の途中経過が発表された。6月12日に続く、2回目の中間発表だ。

 前回から50万票以上が増えた選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 前回の時点で、各リーグの最多得票だったロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス/ナ・リーグ外野手)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス/ア・リーグDH)は、増加も各リーグで最も多く、他の選手との差をさらに広げている。

 2人とも、フェイズ1の投票で選出が決まるだろう。ナ・リーグ外野手部門は、フェイズ1で2~5位の4人がフェイズ2の投票へ進み、その得票の上位2人がアクーニャJr.とともに選出となる。ア・リーグDH部門は、フェイズ2の投票が行われない。

 ちなみに、それぞれのリーグ2位は、ナ・リーグがフレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)、ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。

 また、50万票以上の増加は、ブレーブスの選手が最も多い。アクーニャJr.を筆頭に、4人を数える。3人以上のチームは、他にはない。つけ加えると、フリーマンも、2007年のプロ入りから2021年のオフにFAとなるまでは、ブレーブスに在籍していた。

 両リーグとも、各部門の1位は前回と変わっていない。ただ、2位以下は変動があり、なかには、フェイズ2進出の圏外から圏内へ順位を上げた選手もいる。J.T.リアルミュート(フィラデルフィア・フィリーズ)はナ・リーグ捕手部門の5位→3位、ジョージ・スプリンガー(トロント・ブルージェイズ)はア・リーグ外野手部門の7位→6位となった。

 一方、彼らのランクアップに伴い、エリーアス・ディアス(コロラド・ロッキーズ)はナ・リーグ捕手部門の3位→5位、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)はア・リーグ外野手部門の6位→7位へ。このままいくと、フェイズ2には進めない。

 フェイズ1の投票は、6月22日の午後12時(東部時間)までだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事