福岡の豚骨中心の朝ラーメン文化に一石を投ずる〈早朝6時半からの濃厚な“鶏白湯”と“旨辛麺”が人気に〉
福岡県福岡市東区の筥松は、日本三大八幡宮の一つとされる「筑前國一之宮 筥崎宮」のお膝元。そこからも程近い場所にある〈麺や よかやす〉は、2年ほど前の2022年8月に創業。もともとはお昼と夜の営業で地鶏出汁の効いた鶏清湯スープをベースとした醤油と塩の中華そばを軸に、鶏の旨みを凝縮させた鶏白湯なども提供するラーメン専門店として開業した。ちょうどそれから2年目を迎えた2024年8月。早朝6時30分からの「朝ラーメン」をスタートさせた。
朝6時半からランチタイムまでの通し営業
新体制で臨んで2ヵ月ほど。朝ラーメンの提供を開始してまだ日は浅いものの、すでに多くのゲストが訪れ人気を博している様子。今や営業時間の終了を待たずに完売する日もあり、連日賑わいをみせている。自身も最初に訪れてからこの2ヵ月弱で2度、すでに再訪していて、未食だった二品をいただいたので以下にご報告したいと思う。
鶏白湯らーめんがベースの旨辛麺が人気
いま現在は、朝びき鶏を6時間炊き上げた白湯スープの濃厚かつ旨みたっぷりな「鶏白湯らーめん」。さらにご主人おすすめで濃厚かつ辛みの立つ「旨辛麺」の二本柱のメニューを提供中。鶏白湯をベースとした一杯に「辛み」をより強調させた一杯が「旨辛麺」。実はそれとは真逆で「甘み」を最大限に引き出した一杯もあり、それが「背脂味玉鶏白湯」になる。
専用の駐車場も完備しているので安心
この日、店先に到着したのは開店直後の7時頃。お店の前には3台分の専用駐車スペースがあり店舗裏にも、もう3台分のスペースがあるので車で訪れても安心。(※間違ってもお隣のコインランドリーには止めないようご注意ください)
店内は広々とした空間。大きめのテーブル席や(真ん中に仕切りのある)2人掛けのテーブル席が複数配置されている。カウンター席はなく、どちらかというと居酒屋のようなゆったりとくつろげる空間になって、昼飲みも推奨されている。実際に訪れた日にも朝から美味しそうに生ビールとハイボールを飲まれている方もいた。
入口すぐの左手にある券売機での選択肢は大きく分けて2つ。「鶏白湯」と「旨辛麺」で、鶏白湯には「背脂」入りや「青唐辛子のちょい辛あり」も選択できる。この日の選択は「背脂味玉鶏白湯らーめん」を発券し、いつものテーブル席に着席。
8月31日(土)は背脂味玉鶏白湯らーめん
待つことしばしで配膳された「背脂味玉鶏白湯らーめん」は、濃厚なスープの表面に程よい量の背脂が白く浮かび、レアチャーシュー、味玉、ネギ、玉ねぎというトッピングで構成された一杯。
ベースのスープは、鶏の旨みと風味を6時間かけてギュッと凝縮した濃厚なタイプ。キレのある塩ダレでスッキリとした口当たりに。そこに背脂のやさしい甘みが加わることで唯一無二の美味しい逸品に仕上がっている。
合わせる中細のちぢれ麺が、そのスープを絡めとり、その美味しさをさらに引き上げる。麺自体もモッチリとした食感でコシと旨みもある。大判のレアチャーシューもしっとり柔らかな旨みあふれる贅沢なひと品。青唐辛子は別皿で用意していただいた。味変として少量ずつ投入すると、辛さもさることながらその刺激と香りがクセになるおすすめのトッピング。
9月28日(土)の直近は味玉旨辛麺を選択
この日は、人気の一品「旨辛麺」いただいた。券売機で「味玉旨辛麺」を発券し、いつもテーブル席は先客がいらしたので別の席へ座らせていただいた。
待つこと少々で配膳された一杯は、器をぐるりと囲む色鮮やかな青梗菜の緑と味玉とスープの橙の補色がセンスを感じさせる。
塩味と脂感は程よく、辛みと旨みのバランスが抜群なので辛さやしびれよりも旨みがグッと前面にきて思わず『うまっ!』という声が漏れてしまった。トッピングの青梗菜はシャキシャキシャキとした食感が心地よくメンマは厚めながら柔らかく仕上がっている。
食べ進めると徐々に辛さは増していくものの許容範囲。中細のちぢれ麺がスープをしっかりと絡めとるのがたまらなくいい感じ。とても美味しくいただきました。
ベーシックな「鶏白湯らーめん」とともに「背脂味玉鶏白湯」と「旨辛麺」のどちらも機会があればお試しいただきたい逸品です。
また、今回も「朝ラーメン」を強調するような表現になっていますが、早起きが苦手な方でも、ランチタイムはもちろんのこと、9時から10時台の少し早めの混在しない時間帯を狙って訪れるのもよいかもしれませんね。ぜひ一度ご体感ください。
麺や よかやす
住所 :福岡県福岡市東区筥松1丁目8-31[地図]
営業時間:06時30分~15時00分(月・水・木・金)
:06時30分~16時00分(土・日・祝)
定休日 :火曜日
駐車場 :専用駐車場あり(店舗前3台・店舗裏3台)
要確認 :麺や よかやす(※インスタグラム)