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【世田谷区】元アトリエでゆったり彫刻鑑賞、佐藤記念館を訪れました

加藤慶一郎ライター(東京都世田谷区)

豪徳寺のお寺の近く、佐藤記念館という美術館があります。住宅地のなかにいきなり現れる美術館の存在にちょっと驚きつつ、どんな美術館か気になったので訪れてみました。

佐藤記念館
佐藤記念館

佐藤記念館

佐藤助雄(1919―1987)氏は、山形県生まれの彫刻家です。母性を最も高位に置いた慈愛あふれる女性像を残し、世田谷区の文化事業にも積極的に関わり様々な業績を残しました。

記念館は1991年に開館し、佐藤氏のアトリエを記念館として公開しています。ブロンズや石膏原型、資料などが常設展示されています。(後略)

出典:パスファインダー(Path finder)第19号, 世田谷区立図書館, 令和5年, p4

もともと彫刻家・佐藤助雄氏のアトリエだった場所を記念館にしたとのことで、いざ中に入ってみると…あれっ、自宅のような安心感のあるスペースが。こちらはギャラリーになっているそうで、2023年卯年にちなんだうさぎ関連の作品や、ブロンズ像など彫刻作品、現在こちらの記念館を管理されている画家の佐藤良助さんの作品が展示されていました。

さて奥に入ると、高い天井と大きな窓で開放感のある部屋になっていて、こちらがアトリエスペースだった場所だそう。主に助雄氏の彫刻作品が広いスペースに展示されていて、なかなか入る機会のない雰囲気の場所に圧倒されました!

右の女性像は茶色がかっていますが、焦げているんだそう。ブロンズ像の製作過程で銅を型に流し込む際に、製作当時の技術的に焦げてしまっていたとのこと
右の女性像は茶色がかっていますが、焦げているんだそう。ブロンズ像の製作過程で銅を型に流し込む際に、製作当時の技術的に焦げてしまっていたとのこと

佐藤良助さんにお話をお伺いしました。

こちらの佐藤記念館は、世田谷区内で初めての個人美術館だそう。また、彫像のアトリエを開放した美術館はなかなか無いそうで、他には東京・台東区にある朝倉彫塑館くらいだとおっしゃっていました。

元アトリエで彫刻製作の雰囲気を思う存分味わいながら、じっくりと鑑賞できる佐藤記念館。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

佐藤記念館

世田谷区豪徳寺2-6-9

東急世田谷線世田谷駅下車 徒歩約5分

開館時間:13:00-16:00

休館日:月曜(夏期・冬期休館あり)

入館料:無料

TEL:03-3427-4545

ライター(東京都世田谷区)

ライターとして地域・お出かけ情報をメインに活動しています。かれこれ世田谷在住歴は10年近く。住めば住むほど奥深い世田谷区の魅力を発信していきます。

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