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日本人の最も多くが利用している“iPhone13”の発売から1週間の一般的ユーザーとしての使用感

渡辺広明コンビニジャーナリスト/流通アナリスト
筆者撮影

全国民の誰もが持っていた商品はアベノマスクだが使用しないでタンスの肥やしになっている人も多い事を考えると、iPhoneシリーズが日本人に最も根差している商品である事は間違いないだろう。

9月24日(金)に発売した"iPhone13"は、2007年にアメリカでの誕生から14年。

過去シリーズの発売の熱狂感は無いものの、スマホシェア54.1%(2020年モバイル社会研究所)との調査もあり、日本生活スタイルに多かれ少なかれ影響を与える商品となっている。

私は会社や家など定位置で仕事をするタイプでは無く様々な場所で仕事するノマドワーカーなので利用するiPhoneは仕事の命綱となっている。また、パソコンも所持していないので、一部の仕事はタブレット端末のiPadを使用しているものの、基本的な執筆や取引先とのコミュニケーションなどメインの仕事はiPhoneと向き合っている。

そんな事情もあり、iPhone13proを早速、購入しました。販売するキャリアの窓口の方に質問すると、SNSを意識したカメラの進化を理由に購入する人が多いようだ。 

筆者はスペックを語れる専門的知識は無いが、一般利用者としての1週間使った感想は、旧機種のiPhone Xを使っていたため、カメラは綺麗に撮影出来てビックリしSNSの投稿も増加した程だ。現状はただ撮影しているだけのため、様々な機能を駆使すればさらに本格的な撮影が出来そうで勉強してみたいなとも思っている。

仕事で使う筆者にとって大事なのはバッテリー駆動時間なのだが、旧機種を2年使っていたのと新機種に買い替えたばかりという事もあるが、充電切れの時間が大幅に延びて、充電ストレスから解放された1週間ともなっている。

今回のリニューアルは、革新的な新機能が搭載された訳では無いが、多くのスマホ使用者に取って毎日の利用する場合の2大課題を解決している為、買い替えユーザーにとっては満足度は向上しているのではと思われる。

今回の発売は、通信キャリアが5Gエリアを一挙に拡大している時期と重なり、まずはハードにスマホを使いこなすユーザーにとっては、5G対応かつ高スペックのスマホが求められるタイミングにもなっている。

5Gは啓蒙活動期の入口に差し掛っており、

特徴である"超高速大容量通信・低遅延・多数同時接続"による、家電との連動による遠隔のリモコン対応やオンラインライブやスポーツ観戦など、5Gを活用して新たなサービスが増えて、スマホの脱成熟の新たな流れが加速していきそうだ。

一方、iPhoneにとっては、2年後にEUが顧客の利便性と充電器買い換えによる廃棄物を抑え環境に配慮するため、スマホなどの充電の端子をUSB Type-Cに統一する法案が提出されている。独自のLightningコネクターを採用しているiPhoneの今後の戦略に影響を与える可能性があり、囲い込みのビジネスモデルも盤石では無くなり新たな競争ステージに突入していく可能性もある。

現状の暮らしは、さまざまな便利な商品で支えられている。そんな中革新的な技術が発展し、普及する背景にはより効率的で楽な生活をしたいという人間の欲求がある。

iPhoneなどのスマホはその象徴的な商品となり、マーケティングとは切っても切り離せない。今後のスマホの更なる技術革新は5Gの普及により、新しいライフスタイルが確立する大きなきっかけともなりそうだ。

コンビニジャーナリスト/流通アナリスト

渡辺広明 1967年生まれ、静岡県浜松市出身。コンビニの店長、バイヤーとして22年間、ポーラ・TBCのマーケッターとして7年間従事。商品開発760品の経験を活かし、現在 (株)やらまいかマーケティング 代表取締役として、顧問、商品開発コンサルとして多数参画。報道からバラエティまで幅広くメディアで活動中。フジテレビ「Live News a」レギュラーコメンテーター。 「ホンマでっか⁉︎TV」レギュラー評論家。全国で講演 新著「ニッポン経済の問題点を消費者目線で考えてみた」「コンビニを見たら日本経済が分かる」等も実施中。

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