使ってない銀行口座は早めの整理が正解!休眠預金のデメリットと銀行口座解約のすすめ
皆さん、長い間使っていない銀行口座・預金口座はありませんか?
使われていない口座に対しての取り扱いが、各銀行によって変わった昨今、何も知らずに放置しているとリスクやデメリットになることがあります。
実は最近、筆者も6つの銀行口座を解約して整理しました。
そもそも10年以上取引がない預金口座のこと「休眠口座」といい、2018年1月に「休眠預金等活用法」が全面施行されてからは「休眠預金」と表記されることも多くなりました。
皆さんが持っている口座が「休眠口座・休眠預金」になったとしても、結論として口座からお金を引き出せなくなったり、口座の残高がゼロになるようなことはありません。
しかし、使っていない口座をそのまま放置していると、知らないうちにデメリットになる可能性があります。
銀行口座の放置デメリット1:口座維持手数料がかかる
ここ最近では休眠預金とは別に、取引が2年以上ない「未利用口座」には口座管理手数料を課す銀行が増えてきています。
例えば、三菱UFJ銀行では、2021年7月1日以降に開設された、2年以上利用のない普通預金口座には、年間1,320円(税込)の未利用口座管理手数料がかかります。
また同様に三井住友銀行でも、最後の取引から2年以上一度も取引がない預金口座で、残高が 10,000 円以上または口座保有者が18歳未満である場合以外、年間 1,100 円(税込) の未利用口座管理手数料が引き落とされます。
このように銀行によっては、持っているだけでお金がかかることがあるので注意しましょう。
銀行口座の放置デメリット2: 通帳の発行に手数料がかかる
みずほ銀行や横浜銀行では、2021年2月から新規で口座を開設し、紙の通帳を発行する場合に手数料がかかるようになりました。年齢が70歳未満で、通帳1冊につき 1,100円(税込)が徴収されます。さらに新規口座開設の時だけでなく、繰り越し時に新しい通帳を発行する場合にも、同額の手数料が徴収されます。
また三井住友銀行と三菱UFJ銀行では、口座開設日が2021年4月以降の口座においては、1口座につき毎年550円(消費税込)の紙通帳利用手数料がかかるので、持っているだけでじわじわ手数料が引かれていってしまうことになります。
銀行口座の放置デメリット3:不正利用のリスクがある
普段から全く管理をしていない口座は、自分の持っている口座にも関わらず、中で何かが起きていても気づかないケースがあります。
近年では、犯罪者が不正に入手した銀行口座の情報をもとに、キャッシュレス決済サービス(○○Payなど)のアカウントを開設し、銀行口座と連携したうえで、預金を不正に引き出す事件が多発しています。「ドコモ口座」から現金が不正に引き出された問題は、記憶に新しいと思います。
キャッシュレス決済サービスやインターネットバンキングを利用していない人も被害に遭っているので、放っておいた間に預金が使われてしまうなんてことにもなりかねません。
銀行口座の放置デメリット4:相続時の手続きが大変になる
筆者の父が他界したあと、相続の手続きの一環で銀行口座の解約手続きを行いました。父がかなりの数の銀行口座を持っていたので、あちこちの銀行に予約をして手続きするのがかなり大変でした。
法定相続人全員が直筆で書類に記入をして、実印を捺して印鑑証明つけて…とまあまあな手間がかかる上、最低でも二度は銀行に来店が必要でした。
母と一緒に何件も銀行の窓口に行ったのを、今でもよく覚えています。
この時の経験があり、「自分は元気なうちに銀行口座を整理して、必要ない口座は解約しておかなければ!」と誓ったのでした。
そう思い、父の他界から3年経った今年、銀行口座を整理して使っていない口座を解約しました!
窓口に行って解約手続きした銀行へは、以下を持って行きました。
- 通帳
- キャッシュカード
銀行印 - ある場合はログインカードやトークン
- 身分証明書(運転免許証)
実際に筆者が解約した銀行口座は以下の6つです。
①PayPay銀行 (旧ジャパンネット銀行)
→インターネットでログイン後、その場で解約できて最もスピーディかつラクに手続き完了
②新生sbi銀行 (旧新生銀行)
→解約手続きをインターネット行うも書類がなかなか来ず、結局窓口に行きその場で即手続き完了
③楽天銀行 ビジネス個人口座
→ログインに必要な情報を忘れていたので、手順を追って色々と手続きが必要で、手続き完了までに半月ほどかかった
④三菱UFJ銀行
→窓口の予約が必要だったが先の日程しか予約できず。ただし予約して行ったので30分もかからずスムーズに解約完了
⑤地元の城南信用金庫
→予約なしで窓口に行ったが、その場でサッと解約手続き完了
⑥みずほ銀行(個人事業主口座)
→予約をせず買い物ついでに二子玉川支店へ行ってみるも、個人事業主口座を取扱っていない窓口のため出直し。後日、自由が丘支店へ行って手続きを行うが、手続きが多く解約完了するまでに60分かかった
最終的に残した口座は4つになりましたが、三井住友銀行は今後定期的に取引する予定がないので、口座維持手数料がかかるようなら解約も検討しないといけないと考えています。
- 楽天銀行 個人口座 (仕事用)
- みずほ銀行 個人口座 (プライベート用)
- ゆうちょ銀行 (学校や公的機関用)
- 三井住友銀行(最も長く使ってる予備用)
未来の自分と子どもや家族のために、自分の都合でサクサク手続きできるうちに、使ってない銀行口座はきちんと整理して解約しておきましょう。
使ってないモノやコトは、どんなものでも持っているとデメリットしかありません。