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ゴールデンウィークにやるべき!整理収納アドバイザーが実践する手間とお金をかけない「ゆる衣替え」

吉川永里子収納スタイリスト(R)・整理収納アドバイザー
衣替えの作業をラクにする工夫をしたクローゼット収納

5月に入り、ぐんと気温が上がってきましたが、もう衣替えしましたか?

昨今では衣替えを全くしないという方も増えていますが、実際のところ衣替えはした方がいいのか?しない方がいいのか?どちらなんでしょう。

今回は整理収納アドバイザーが実践する手間もお金もかけない「ゆる衣替え」についてご紹介します!

■そもそも衣替えはした方がいいの?

筆者が実家に住んでいた頃(20年くらい前)は、ゴールデンウィークになるとイヤイヤ行っていた衣替え。
プラスチックのフタ付き衣装ケースを屋根裏や押し入れから出してきて、タンスの中の服と入れ替えていました。
秋冬物は適当に畳んでケース押し込んで、上から適当に防虫剤を入れていました(笑)

大きなケースの上げ下げも面倒だったし、衣替えをするのが遅くなると、間に合わせですでに持っている服と似たような服を買ってしまったり…
正直、季節外の服をしまっておくことでデメリットが多かったように感じます。

では衣替えはしない方がいいのか?というと、そういうわけでもありません。
365日分の服をぜーんぶ出しっぱなしにしていることで、クリーニングやお手入れのタイミングを見失ったり、掛けっぱなし・畳みっぱなしにすることで服が傷む原因になることもあります。

そこで、筆者は負担が少ない仕組みで、ゆるく衣替えすることをおすすめしています!

掛けてあるオンシーズンの服と、畳んでしまってあるオフシーズンの服を入れ替えるだけ
掛けてあるオンシーズンの服と、畳んでしまってあるオフシーズンの服を入れ替えるだけ

■ゆる衣替えは何をすればいいの?

まずゆるく衣替えするためには、作業のハードルを下げることが大切。
手間もお金もなるべくかけずに、ゆるゆると必要なタイミングで服を入れ替えていきます。
ポイントは次の3つ。

①しまう場所は1カ所にする
→クローゼットや押し入れなど、1カ所のスペース内でオンとオフを入れ替える
②掛ける服を中心に収納する
→オンシーズンの服はハンガーに掛けて、オフシーズンの服は基本的に畳んで収納する
③何回かに分けて服を入れ替える
→秋冬と春夏を全部一度に入れ替えると作業が大変なので、2〜3回に分けて入れ替える

■まず冬物をキレイにしてしまう準備

少し気温が上がってきたら、コートやニットなどから衣替えを開始!
手洗いで洗えるコートやニットは晴れた日に家で洗い、ドライクリーニングオンリーのダウンやカシミアは宅配クリーニングを利用します。
洗えるダウンコートは、何枚かまとめて洗濯機へ。ただ、洗濯機の手洗いコースで洗うと浮いてきて洗えてない部分があったりするので、満水になったらタイミングで手で押し洗いし、その後に洗濯機にお任せします。洗い終わったら形を整えて直射日光が当たらない場所に干します。

ダウンなどは浮いてきてしっかり洗えないので、手で沈めて押し洗いするのがおすすめ
ダウンなどは浮いてきてしっかり洗えないので、手で沈めて押し洗いするのがおすすめ

クリーニングはなるべくまとめて出すようにして、送料を無料にしたり、まとめ割引などが適用されるように工夫します。
クリーニングから帰ってきたら、ビニールとハンガーは全て外し、自分の服のサイズにあったハンガーに掛けて防虫カバーをします。畳んでしまう場合は強い圧縮をせずボックスなどに収納して高い位置へ。

ダウンコートやウールのコート、カシミアニットなどは宅配クリーニングにお任せ!
ダウンコートやウールのコート、カシミアニットなどは宅配クリーニングにお任せ!

■オンとオフの入れ替えを最小限に

筆者は一つのクローゼットの中で、オンシーズンの服はできるだけハンガーに掛けて収納。オフシーズンの服はコート4枚を除き、クローゼットの上段(枕棚)に畳んで収納しています。

通年着用するデニムと下着や部屋着は畳んでいますが、それ以外のトップスやスカートは全て掛け収納にして、干したあと畳む手間を省いています。

ハンガーはマワハンガー、オンシーズンの畳み服は無印良品のPP収納ケース、オフシーズンの服はIKEAのストゥークを利用。
オンとオフを一つのクローゼットの中で入れ替えるにとどめることで、全体の量も把握できるし、衣替えの作業もラクに済ませることができます。

筆者はIKEAのSTUK/ストゥーク・収納ケースでオフシーズンの服を収納
筆者はIKEAのSTUK/ストゥーク・収納ケースでオフシーズンの服を収納

■衣替えは4〜5月の間に数回に分けて行う

一度に冬物を全部洗濯するのも大変だし、暑い寒いと気温の変動が多い時期に長袖を全部片づけてしまうわけにもいきません。
そこで、真冬のものと春先や初夏に着る薄手のものをまず入れ替えて、最後に長袖の服とノースリーブなど真夏のものを入れ替えるといったイメージで、ワードローブ全体を2〜3回に分けて入れ替えるのが賢い方法です。
服の量が少ない人でも、2回に分けて衣替えをすることで、しまう服のケアもできるし、作業の負担も軽減できます。

季節感に合わせて、掛けと畳みを徐々に入れ替えていく
季節感に合わせて、掛けと畳みを徐々に入れ替えていく

最後に「衣替えはしたくない」という方にも、季節の変わり目でやってもらいたい作業があります。

●シーズン終わりの着なくなるタイミングで、洗濯またはクリーニングに出す
●クローゼットの使いやすい場所にオンシーズンの服を動かす
●オフシーズンの服が入っている引き出しに防虫剤や湿気とりを入れる
●オフシーズンの掛けている服を1カ所に固めて、吊るすタイプの防虫剤を掛ける

着ていない時期に服が傷んでしまわないように、最低限のケアはするようにましょう。

冬が終わったらコートはクリーニング出すか洗濯して、防虫カバーを掛けておくのがよい
冬が終わったらコートはクリーニング出すか洗濯して、防虫カバーを掛けておくのがよい

以上が「ゆる衣替え」のやり方です。

汚いまましまわない!
オンとオフをごちゃ混ぜにしない!
いつでも使いやすい洋服収納にする!

そのために、ぜひGWを利用して、洋服の整理収納・衣替えをしてみてくださいね♪

収納スタイリスト(R)・整理収納アドバイザー

2008年より整理収納アドバイザー・収納スタイリストとして活動を開始。片づけられなかった過去の経験を活かし、「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーに整理収納や暮らし術について発信。働くママ・妻・女性目線で行うライフスタイル提案が好評で、個人宅のアドバイスから、メディア出演や講演会など幅広く活躍中。プライベートでは離婚・再婚を経験し、現在はステップファミリーとして、夫と5人の子ども達に恵まれる。著書は『もっとラクに生きる!暮らしの整理術100』『なかなか捨てられない人ための鬼速片づけ』など多数。

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