ホークス「独自無観客」適用の最初の試合。先発の大竹耕太郎は5回無失点
「ソフトバンク三軍―愛媛マンダリンパイレーツ」(19日、タマスタ筑後)
福岡ソフトバンクホークス三軍は19日、四国アイランドリーグplusとの定期交流戦で愛媛マンダリンパイレーツとタマホームスタジアム筑後(以下タマスタ筑後)で対戦した。
ソフトバンクは、福岡県への緊急事態宣言の発出期間中に行われる主催試合のすべてを無観客開催に変更するとこの前日に発表。この三軍戦が「独自無観客」を最初に適用された試合となった。
球団は「福岡県の人流を抑制することを最優先に考えたい」との理由から、無観客に切り替えた。17日夜には孫正義オーナーが自身のツイッターで、「緊急事態宣言解除の日まで自主的に無観客試合とすることを検討したいと思います」と発信していた。
対象試合の現在販売済みのチケットは全て払い戻し、招待券は無効、該当試合のシーズンシートチケットも無効となる。
また、この日のタマスタ筑後は普段は入場ゲート前にあるテントも設置されておらず、球場正面前の広場はガランとしていた。試合前練習中には球場周辺に数名のファンが訪れていたが、特に混乱の様子はなかった。
二軍でリリーフ修行を経た大竹の好投
また、この三軍戦。ソフトバンクの先発マウンドには大竹耕太郎投手が上がった。今季は開幕ローテ入りしながら、シーズン初登板で3回7失点と大炎上して即ファーム降格となっていた。
4月下旬には二軍戦で中継ぎとして起用された時期もあったが、倉野信次ファーム投手統括コーチは「あくまで先発としてのレベルを上げるため」と説明していた。5月8日のウエスタン・リーグの阪神戦(鳴尾浜)では先発をして4回3安打無失点と好投していた。
中10日で登板となった愛媛戦も5回2安打無失点としっかり結果を残した。直球は最速140キロを計測。大竹は中継ぎ起用の際に「短いイニングで力を入れて投げるやり方を試している」と話しており、その成果もあらわれているようだった。
試合は五回終了時点でソフトバンクが5-0とリードしている。