東京の気温、6月下旬→平年並みに 体調の変化にご注意を
今年東京の桜シーズンはかつてないほどの好天に恵まれ、毎日がお花見日和という穏やかな日が続きました。この時期に「花冷え」という言葉を口にしなかったのは、とても珍しいことのように思います。
しかし連日続いた季節外れの暖かな陽気も今日(4日)でひとまず終わり、明日(5日)は気温が下がります。
今春の気温の推移
上のグラフは、東京で桜が開花した3月17日から4月4日までの、日中の最高気温を表しています。春分の日には「みぞれ」が降ったものの、そのあと気温が上昇し、今日(4日)は26.2℃まで上がって6月下旬並みの陽気となりました。
一般に、気温が24℃を超えると夏服を着る人が多くなって、25℃を超えると汗ばみ、26℃だと裸でいられるくらいといわれています。
調べてみると、1月から4月4日までに、東京で夏日(最高気温が25℃以上)になったのは、1876年以降かつて6回しかありません。ちなみに、54年前の今日、東京の最高気温は26.3℃まで上がっています。
5日からは気温降下
この季節外れの陽気は今日でいったんおしまい。明日(5日)の東京の最高気温の予想は17℃と、一日で約10℃も下がる予想となっています。
気温変化がまねく体調変化
気温変化が与える体への影響には、どのようなものがあるでしょうか。
極端に気温が低下すると、血液の流れが悪くなるため、関節炎や頭痛などの症状を悪化させるほか、脳卒中なども発症しやすくなることが知られています。
またロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院の研究によると、日平均気温が1℃下がるだけでも、心臓発作の患者がその後の28日間で2%も増えたといいます。
つまり少しの気温差でも、体に影響が及ぶことがあるようなのです。
対策
一般的に、衣類を一枚着ると約5℃暖かく感じるといわれています。気温変化を和らげるためにも重ね着をしたり、なるべく屋外にいる時間を減らしたりするなどして、工夫なさるといいと思います。