【インク沼】万年筆を味わうならば徹底したい!軸をできるだけきれいに洗ってインクを抜く方法を紹介します
みなさん万年筆、使ってますか?
書きごこちや軸のタイプ、流麗さや各種のご当地インクなどなど。
万年筆の楽しみって色々ありますよね。
最近、驚いたのは、映画「跳んで埼玉」に登場した台詞「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ」に因んだ、「そこらへんの草」色のインクが登場したことでしょうか。映画の第二弾公開にあわせ、本当に発売されてしまったのが衝撃的でした。
こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。
今回は、そんな万年筆の楽しみをしゃぶり尽くすために不可欠な、万年筆本体の洗浄についてです。
超音波洗浄機を使おう
万年筆は、じっくり付き合おうと思ったら、軸、すなわち本体の洗浄が不可欠です。
そこで、超音波洗浄機を使いましょう。
同じメーカーの単一色のインクを使い続けるのならば、とくに洗わなくてもいいかもしれません。ずっと使っていれば、インクが詰まったりすることも少ないでしょう。
ですが、次から次へと各社から登場するご当地インクを、それぞれ味わうとなれば話は別です。
やはり、インクの交換ごとに軸本体をちゃんと洗浄したい。
一般的には、万年筆をコップの水の中につけておいておけば良いと言うことも聞きます。
ですが、せっかくならちゃんと洗いたい。
そこで超音波洗浄機の出番です。
超音波洗浄機はその名の通り、内部の貯水部の水の中に超音波の振動を発射。その振動によって、中にあるものを洗浄するための機械です。
よく、メガネ専門店の店頭に置いてある、あれと同じものです。
もちろんメガネも洗えます。今回はこれを万年筆に使います。
万年筆本体を分解して水カゴに入れる
まず最初にやることは、万年筆本体の分解です。分解と言っても、複雑な作業ではありません。まず本体を先端部と後端に分解します。これはねじることで外れるはずです。そして、直前まで使っていたカートリッジやコンバーターを引き抜きます。カートリッジは、お住まいの地方公共団体の指定にしたがって廃棄しましょう。
次に超音波洗浄機の水カゴに、先端部と後端をいれます。コンバーターを引き続き使う場合はこれも入れます。
そして、電源を入れて、時間をセットして作動開始です。
所定の時間がたったら、水カゴから万年筆を取り出します。
そしてよく乾かします。新しいカートリッジまたは、インクを充填したコンバーターをセットすればまた使えるようになります。
万年筆はちゃんとメインテナンスして長く使おう
万年筆はその名の通り、ちゃんとメインテナンスをすれば長く使うことができるものです。今でこそ、低価格帯のエントリーモデルも多数あります。ですが、しばらく前は万年筆と言えば高級筆記具だったのです(もっとも、さらにその前の時代には、万年筆が現在のボールペンのような立ち位置の日用品だった時代もあるようですが)。
ともあれ、軸を愛でて、インクの発色をじっくり楽しむのなら洗浄は欠かせないはずです。ぜひ万年筆を洗浄してみてください。そして楽しみましょう。