晴れ間と夏日続く中、雷雨に注意が必要なエリアは?梅雨入り見通しも:気象予報士解説
6日は5日に引き続き広い範囲で晴れ、25度以上の夏日となるところが増える見込みですが、高気圧の後ろ側に湿った空気が流れ込む予想です。上空には寒気も流入することから、西日本で雷雨になるところがあり、夜は関東甲信でも雨が降るところがあるでしょう。
梅雨入りまであまり日がないと見られる中、なかなか全国的に安定して晴れるタイミングはなさそうなので、各地域での晴れ間をそれぞれ有効に活用してください。
九州・四国で昼過ぎから、関東甲信も夜は一部雨に
6日は高気圧の中心が東北付近に移動し、西日本は高気圧の後ろ側に位置することになって、湿った空気が流れ込みます。気象予報士の間ではよく「高気圧後面(こうめん)」と呼ぶ状態です。しかも同時に西日本では上空に強い寒気が流れ込むことから、昼過ぎから雨の範囲が広がるでしょう。
雨の範囲は徐々に東へ移動し、夜には関東内陸や甲信地方でも雨が降りそうです。
九州北部に「雷雨と降ひょうに関する気象情報」
今回の寒気流入で、特に福岡県と大分県では急な強い雨だけでなく落雷やひょうといった激しい現象も発生するおそれがあるとして、気象庁が情報を発表しています。
昼過ぎから夜遅くにかけて、農作物や農業施設に被害が出るレベルの現象になるおそれがあります。また帰宅時間帯は足元や車の運転に注意が必要です。
9日(日)頃から梅雨前線北上…梅雨入りは?
このさき西日本では9日(日)頃から、そして関東甲信でも10日(月)頃から梅雨前線の影響を受ける見通しです。ただ、この週間予報の先、12日(水)以降には再び梅雨前線が南下、つまり本州から離れる予想になっていて、「梅雨らしい天気」は長続きしません。この前線の南下については、日本の気象庁のモデルだけでなく海外のモデルでも一致しています。
そのためこのタイミングで梅雨入りの発表をするかは予報官の判断が予測しづらいところではありますが、9日(日)からの一連の雨は今のところ広い範囲でまとまった降水量になる可能性が高く、大雨になった場合に備えて今から準備をしておくのがおすすめです。