サングリント 宇宙からみた春
ひまわり8号に写る太陽光の反射
きょう(17日)は彼岸の入り。日脚が長くなってきたことを実感します。
こちらはひまわり8号からみた両半球(上)です。いつもは日本サイズですが、赤道付近に目を向けると、あるものが見えてきます。
黄色の丸で囲った部分に注目してください。白くぼんやりとしたものが見えませんか?
これは「サングリント」といって、太陽の光が海面で反射した像です。春分が近づき、サングリントは赤道付近に移動してきました。
一方、冬至(下)の頃のサングリントは南半球にあり、北半球は今と比べると、ずいぶん暗いです。
また、サングリントは海面を吹き渡る風が強いと大きく、風が弱いと小さく見えるため、その大きさから風の強弱もわかります。
このように、ひまわり8号は雲を観察するだけでなく、太陽光が反射する位置からも季節の変化を知ることができます。
北の海は流氷
サングリントが赤道付近にやってきても、まだ、北の海は冬です。
きょう(17日)のオホーツク海の様子です。
青緑色(シアン)に見えるのが海氷や積雪です。北海道に積もっている雪、そして流氷がオホーツク海北部から南へ、網走付近に達していることがわかります。
【参考資料】
気象衛星センター:サングリント,「ひまわり」で見る四季の気象ー雲画像の見方ー