ようやく大気安定…週末からは梅雨前線が北上!?遅れている梅雨入りの行方は?:気象予報士解説
5日はようやく3日間続いた雷雨から解放されるところが多く、広い範囲で晴れ間がありそうです。
北海道は低気圧が接近し雨が降るほか、東海の一部は5日も夕立のおそれがありますが、そのほかは洗濯物を安心して外に干せそうです。
晴れ間が戻る中、遅れている梅雨入りの見通しは…?
久しぶりに広範囲で晴れ間
5日は西から高気圧に覆われ、上空の寒気も抜けて、安定して晴れるところが多くなる見込みです。
九州から沖縄にかけてほぼ全域で晴れる予想ですが、愛知・静岡・長野の県境付近では午後は大気の状態が不安定になるため、5日も急な雷雨に注意をしてください。
また北海道では低気圧が近づき、雨脚が強まる時間もあるでしょう。
沖縄では梅雨前線が離れ、このさき8日(土)にかけて晴れ間があり、「梅雨の中休み」となりそうです。
梅雨前線の北上は一時的?
本州付近では9日(日)頃からたびたび梅雨前線が北上して雨や曇りの日が多くなりそうですが、今のところ北上は一時的で、雨や曇りが長続きするという状況ではない見通しです。
気象庁が4日に発表した気温傾向の予想(上図)でも、12日(水)~16日(日)の期間に広い範囲で平年を上回る予想になっていて、梅雨前線が停滞せず晴れ間が多くなることがうかがえます。
気象庁の予報官が梅雨入りを判断する際、雨や曇りが何日以上続かなければならない、という決まりはありません。そのため、1週間近く続く予想のときに梅雨入りを判断することもあれば、3日程度の連続でも大雨災害への警戒を呼びかけたい場合は梅雨入りさせることもあります。
そのため現段階で梅雨入りのタイミングは不透明ですが、少なくとも大雨リスクの高い時期は着実に近づいているので、備えは早めにしておくのがおすすめです。