台風21号コレイン接近!台湾で出勤・通学停止 - 強風・大雨に警戒
台風21号(コレイン)は「猛烈な勢力」となって、台湾に上陸するとされています。
日本への影響はまだ分かりませんが、前回も台湾を通過したことで、勢力が弱まり熱帯低気圧に変わりました。結果的に、日本への被害が少なくて済んだ経緯もあります。
台風18号(クラトーン)によって台湾では、最大風速50mを観測し甚大な被害を受けています。台風21号では18号を上回る被害が予想されます。
台湾では10月3日に台風18号で被害を受けたばかり
台湾は今月3日に台風18号によって高雄市では、最大瞬間風速50mの暴風が襲いゴミやがれきが散乱し、街から人の姿が消える状況に。
土砂崩れなどで2人が死亡、道路の浸水や建物窓ガラスの破損といった被害も出ています。さらに、高雄市を中心に10万世帯が停電、一部では断水も起きました。
台湾に近い先島諸島でも冠水被害が発生
台湾に近い先島諸島でも台風18号の影響で強い雨が降り、石垣島では道路が冠水する被害が発生。幸いにも人的被害は報告されていません。
台風21号が台湾に上陸すると歴代2番目の強風域
(台北中央社)中央気象署(気象庁)は30日に「台風21号の風速13.9メートル以上の強風域が半径320キロに達し、上陸した場合は台湾に上陸する台風として1996年台風9号に次ぐ大きさになる」と警戒を強めています。ウェザーニュースによると、31日3時現在での台風の勢力は以下のとおりです。
- 強さ:非常に強い
- 方向・速さ:北西20km/h
- 中心気圧:935hPa
- 最大風速:50m/s
- 最大瞬間風速:70m/s
このように勢力は非常に強く、最大瞬間風速は前回の台風18号を超える70m/sです。台湾本島全域と離島・澎湖が陸上台風警報の警戒区域に入っており、甚大な災害が起きてもおかしくない台風となっています。
このようなことから、台風の上陸に備え、31日は台湾全域で学校や公的機関などが一斉に休みとなる「台風休み」が宣言されています。
先島諸島でも警戒が必要
先島諸島は既に台風の強風域に入っており、午前6時までに日本最南端の島「波照間島」では最大瞬間風速で23.3m/sを観測。この後も強雨や大雨・強風・高波に注意が必要とされています。
台湾を横断した後は温帯低気圧に変わるも西日本で大雨の予想
台湾を横断した後は北東に進路を変えますが、勢力がそがれて熱帯低気圧に変わる予想です。
しかしながら、ウェザーニュースの予想では、本州付近に停滞する前線が活発になり西日本から広い範囲に大雨のおそれがあるとの予想。
11月最初の3連休にあたるため、予定していたイベントや観光業への影響が心配されます。また、大雨による土砂災害や浸水被害の可能性もあるため、天気予報や自治体からの連絡にアンテナを張って、早めの避難を心がけましょう。