大いにあり得るマイク・タイソンvs.イベンダー・ホリフィールド3
ご存知のように、先日のエキシビション、マイク・タイソンvs.ロイ・ジョーンズ・ジュニアの後からイベンダー・ホリフィールドの鼻息が荒い。
ホリフィールドにとって、タイソンは与しやすい相手であった。https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20201110-00206541/
58歳のホリフィールドは言う。
「マイクよ、なぜ、俺と戦わないのだ? ジョーンズ戦は、俺との試合のチューンナップだろう。ジョーンズ戦は小規模な試合としては良い。俺との一戦は世界中が待ち望んでいる。やらない理由が無い。
もはや言い訳は必要ない。ジョーンズ戦後、俺との戦いを仄めかしたじゃないか。(試合実現の)サインをしろよ。誰もが期待している。こっちは準備OKなんだ」
ホリフィールドの言葉からは、エキシビションながら、本気で戦う決意が伝わってくる。
タイソンvs.ジョーンズは120万世帯がPPVを購入した。タイソンvsホリフィールド3なら、更に売り上げが伸びることは間違いない。プロモーターが動き出すのは当然だ。
とはいえ、ホリフィールドがリングに上がりたい理由は、ファイターとしての闘争本能だけではないように見える。
レノックス・ルイスとの統一戦を控えていた1998年の夏頃、ホリフィールドが「一生掛かっても使い切れないだけの財を成した」と、方々で語っていた。少なく見積っても、200億円は稼いでいる。地元アトランタには29万坪の敷地に109も部屋のある5000平方メートルの豪邸を建て、螺旋階段を上り下りしていた。
が、9名の女性との間に11人の子供を作って、その養育費を全く払わないことで訴訟を起こされ、銀行から借りた$1000万ドルのローンを無視して裁判に持ち込まれたりで、その自らの『城』を手放した。
借りた金や慰謝料、子供たちの生活費を工面する為にと、48歳まで現役を続けたのだ。
一方のタイソンも、初戦で派手なKO負けを喰らい、リターンマッチでは噛み付き事件を起こしているだけあって、最も注目を集める相手がホリフィールドであることは理解している。
ジョーンズ戦後「これからもリングに上がるだろう」と語ったし、何よりもタイソンはボクシングが好きである。
おそらく元統一ヘビー級王者同士の対戦は、実現するだろう。現役のヘビー級王者を凌ぐPPVを売り上げる可能性も、大いにある。