【韓国料理】「パンチャン」の意味は……無料でおかわり自由?日本とは違う食文化
韓国料理店に行って、たくさんの「おかず=パンチャン」が出てきたことに驚いた経験はありませんか。「頼んでもいないのに……」と困った人も多いのではないでしょうか。私(筆者)も初めはパンチャンの多さに戸惑った一人。「残すのはもったいない」、「あえて料理を注文しなくても、このパンチャンでご飯が食べられる!」などと思った記憶があります。
今回は、韓国料理店で食卓に並ぶパンチャンについて、お伝えします。
■「パンチャン」とは
パンチャンとはご飯と一緒に食べる料理のことで、日本の「おかず」に相当します。パンチャンとして最も代表的なのはキムチです。お店では、小皿に一品ずつ盛り付けて提供されるのが一般的。”バンチャン”と表記されることもあります。
■「パンチャン」が無料で出てくる理由
韓国料理店で「これでもか!」というふうにパンチャンが出るのは、韓国ならではの食文化に由来します。たくさんの食材でおもてなしをするという文化です。
多くのパンチャンを提供するようになったと言われる理由の一つに、白米がパンチャンよりも高価だったという時代背景があります。食堂では「お腹いっぱいに食べてほしい」との思いから、さまざまなパンチャンを出していたのだそうです。
■「パンチャン」はおかわり自由?
パンチャンは、基本的におかわりすることができ、それも無料で提供するお店が多いです。ただし最近は、物価高騰により、セルフサービスを取り入れるといった工夫をするケースもあるようです。
■「パンチャン」の種類
パンチャンには、どのような種類があるのでしょうか。それは、煮物、炒め物、和え物、漬け物など豊富です。よく見るものとしては、キムチ、ナムル、卵焼き、うずらの卵の煮物(メチュリアルジャンチョリム)、レンコンの煮物(ヨングンチョリム)、おでん(練り物)の炒め物(オムッポックム)、韓国カボチャの炒め物(エホバッポックム)、サキイカの炒め物(オジンオチェポックム)、きゅうりの和え物(オイムチム)などが有名。味噌(テンジャン)チゲやキムチチゲといったチゲ類を提供するお店もあります。
お店によって、味付けも種類もスタイルも違い、個性があるので、韓国料理店に行った際は、その辺もぜひ、チェックしてみてください!