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大型台風8号 関東や東北南部を直撃のおそれ高まる 大雨や暴風などに警戒

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雨や風の予想(ウェザーマップ)

次第に発達中の台風8号

台風6号と台風8号の雲の様子(ウェザーマップ)
台風6号と台風8号の雲の様子(ウェザーマップ)

大型の台風8号が次第に発達しています。

きょう25日(日)午前7時の雲の様子をみると、真っ白な積乱雲が発生していますが、この活発な雨雲は台風中心の北東側にあるもの。今後はこの活発な雨雲が台風中心に巻き込むように、より発達しながら日本列島を狙うように進んでくるものと思われます。

西へカーブし、関東や東北南部を直撃へ

台風8号の予報円(ウェザーマップ)
台風8号の予報円(ウェザーマップ)

最新の台風情報(気象庁発表)

台風8号は、昨夜から台風の大きさを定義している15メートル以上の強風域(黄色い円)が直径1000キロ以上(半径500キロ以上)となり、大型の台風となりました。

きょう25日(日)午前6時現在、中心気圧994hPa、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルの勢力で北上しています。

今後は北に張り出す太平洋高気圧に行く手を遮られるように、日本の東から異例の西カーブをし、やや発達しながら日本列島に接近してきます。

予報円の真ん中を進むと、あさって27日(火)午前3時には関東のすぐ東海上に到達し、中心気圧985hPa、最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートルが予想され、ほぼこの勢力のまま27日(火)午後にかけて、茨城県から福島県の沿岸に接近し、上陸するおそれが高まっています。

きのう、おとといよりは種々の計算は揃ってきているため、ここから大きく進路が変わることはないかと思いますが、それでもまだ南を通れば千葉県に、北を通れば宮城県あたりに上陸する可能性も考えられるでしょう。

なお上陸後は本州を横切り、日本海へ抜けて、温帯低気圧に変わる見通しです。

気象庁からはすでに関東甲信東北地方に台風8号に関する防災情報が発表されており、

大雨や暴風などに警戒するよう呼びかけられています。

関東や東北で、あす26日(月)夜から荒天のおそれ

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

現時点でのコンピュータによる雨や風の予想をみると、あす26日(月)午後6時には、台風8号が関東の東海上に近付いてきており、台風周辺の活発な雨雲が関東や東北の太平洋側にかかりはじめるとともに、大きな強風域に伴う北風の強い領域も沿岸部にかかってくるため、横殴りに降る所も出てくるでしょう。

27日(火)朝にかけて、大荒れか

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

あさって27日(火)午前6時になると、台風8号の中心は、千葉県にかなり近い所まで進んできており、伊豆諸島から関東、東北の太平洋側にかけて、雨や風が強まり、大荒れとなるおそれがあります。

27日(火)午後にかけて上陸へ

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

ここからは台風の進路や勢力により、かなりブレが生じる可能性がありますが、27日(火)午後3時の予想では、台風8号の中心がちょうど関東地方に到達しており、このコンピュータの計算では、関東地方への上陸を示唆しています。

ただあくまでもブレがありますので、この中心が東北地方へずれる可能性があることも考慮して下さい。

ただいずれにしても、27日(火)は関東や東北地方で、暴風や大雨を伴った大荒れの天気となるおそれがありますので、最新の台風情報に注意するとともに、早めに避難経路や避難場所の確認などを行うようにしていただきたいと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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