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イ・ボミ、キム・ハヌルに続け!! 韓国美女ゴルファー、アン・シネ独占インタビューその2

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
日本のゴルフ環境や文化について語ってくれた(写真提供:Galaxia SM )

本欄ではこれまで多くの韓国女子ゴルファーたちを紹介してきた。

日本で活躍中のイ・ボミやキム・ハヌルはもちろん、“韓国美女ゴルファー神セブン”とも言うべき選手たちを紹介してきたが、彼女たちが日本のゴルフ週刊誌でも紹介されていることを目の当たりにすると、日本でもいよいよ韓国女子ゴルフへの関心が高まっていることを感じずにいらない。

そんな“韓国美女ゴルファー神セブン”のなかでもアン・シネへの関心は別格だ。まだ日本ツアーに本格参戦していないにもかかわらず、ゴルフ・ファンの間ではその名が知れ渡っている。

(参考記事:イ・ボミとキム・ハヌルの後輩で韓国女子ゴルフ界の“セクシークイーン”!? アン・シネが注目されるワケ

その事実にアン・シネ本人も驚いていた。

「まだ日本ツアーに足を踏みいれていませんし、海を隔てて遠く離れている私に大きな関心と愛情を送ってくださり、本当に感謝しています。その愛情に応えるためにも、一日でも早く日本ツアーでみなさんにお会いしたいと思っています」

そう語るアン・シネは日本についてどんな印象を抱いているか。日本のゴルフの印象について尋ねると、こんな答えが返ってきた。

「日本のツアーはオーガナイズがしっかりされていて、ファンも情熱的で人々の関心も高いツアーと聞いています。日本ではゴルフがとても人気があるスポーツだと聞いています」

以前、日本のゴルフ記者も「韓国人選手にとって日本のゴルフ環境はすごく魅力的に映るらしい」と言っていたが、先輩たちからその素晴らしさを聞いているアン・シネの目にも日本のゴルフ環境は素晴らしく映っているようだ。

(参考記事:韓国美女ゴルファーたちに聞いた!! 日本から離れられないワケ

興味深かったのは、アン・シネがゴルフ以外にも日本の文化や流行に関心を持っていたことだ。「例えば日本食はなんでも大好きですよ。そのなかでも特に好きなのは、お寿司、そば、すき焼きです」と語ったあと、こんなエピソードを明かしてくれた。

「実は宇多田ヒカルさんの音楽が大好きなんです。最近、カムバックしましたよね。長いブランクを経てついに新しいアルバムを引っ提げてカムバックしてくれて、とても嬉しいです」

韓国でプレーするアン・シネの口から“宇多田ヒカル”の名前が出てくるとは思わなかったので、素直に驚いた。

アン・シネと同じく韓国の人気ゴルファーである“フィールドの妖精”キム・ジャヨンを取材したときも、「ジブリ作品など日本のアニメが大好きです」と言っていたが、韓国の女子プロゴルファーたちは意外なほど日本の流行にも詳しい。日本の生活文化にも好感を持っていると、アン・シネは言う。

「以前、日本に行ったとき、行列文化に驚くとともに“凄いなぁ”と思いました。デパートや街並みのレストランなどで、人々がきちんと並んで待っている姿に驚きを隠せませんでした。日本の人々はしっかりと秩序を守って素晴らしいなぁと感じましたね」

もっとも、韓国ではギャラリーたちがアン・シネのプレーを見ようと列をなす。知人の韓国カメラマンによると、彼女のプレーには華があり、常に大勢のギャラリーが駆けつけ、列をなしてそのプレーを見守るという。おそらく彼女が日本ツアーに参戦すれば、日本でもアン・シネのプレーを見ようと列ができるに違いない。

「ゴルフ以外で日本でやってみたいことですか? 日本の温泉に行ってみたいですね。肌に良くて健康にも良い温泉に、いつか行ってみたいです。それと日本はスキーリゾートがとても良いとお聞きしました。ゴルフ選手はケガの心配もあるのでレジャースポーツは避けるほうなのですが、日本は雪景色が美しく雪もたくさん積もるので、スキーリゾートに一度は行ってみるべきだと友人に言われているんです。今度の冬にはぜひ行ってみたいです」

ゴルフ以外で日本でやってみたいことは?という問いに、そう答えたアン・シネ。自身のSNSにプールリゾートで楽しむ姿や日焼けする姿を惜しげもなくアップする彼女のことだ。日本の温泉やスキーリゾートに行くことになった暁には、おそらくその様子をきっと、SNSでアップするに違いない。

ただ、その前にやり遂げなければならないことがある。日本女子プロゴルフツアーのクォリファイングトーナメント(QT)を通過すること。晴れて合格し、日本ツアーへの出場資格を得られれば、日本に腰を据えて選手生活を送ることができる。オフの日には温泉にもスキーリゾートにも気軽に行けるだろう。

ファイナルQTまで4ステージがある日本女子ゴルフツアーへの登竜門を突破するのは簡単ではないが、アン・シネに気負いやプレッシャーはない。

「新人のときは試合になると緊張でドキドキしましたが、長いツアー生活を通じて緊張せずに落ち着いて試合に臨んだほうが良い成績が出せるということを学び知っているので、最近は冷静さも保てるようになりました」

そんな冷静さを持ってQTに挑みたいと語ったアン・シネ。日本のファンたちへのメッセージをお願いすると、彼女は最後にこんな言葉を残してくれた。

「最善を尽くして今年のQTを通過し、日本のファンのみなさんに韓国ゴルフの新しい姿をお見せできればと思っています。韓国の選手たちが日本をどれだけ好きで愛しているかをお知らせできる機会が、一日でも早く来ることを期待していますので、みなさんもどうぞ応援よろしくお願いします!!」

韓国ゴルフ界の“超絶セクシークイーン”と呼ばれるアン・シネ。まずは今週末、彼女からファーストクォリファイングを通過したという朗報が届くことを期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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