2023年6月にオープンした『hobo bakery』（ホボ　ベーカリー）さんは、名古屋市北区の住宅街にひっそりたたずむ小さなベーカリー。
じわじわとファンを増やし、開店4か月にしてすっかり街の一部となっています。

店舗は長く空き家だった古い喫茶店を改装されました。スモークピンクの外壁にくすみブルーの扉の組み合わせが、何ともかわいらしいですね。
入り口のモザイクタイルは当時のものをそのまま使っているようですが、古さを全く感じさせず、レトロ感があって素敵です。

食欲をそそるパンとお菓子がズラリ

店内はお客様が３、４人が入れるくらいのこじんまりしたお店です。
木製の棚には多種多様な調理パンや菓子パン、クッキーやマドレーヌなどの焼き菓子が20種類前後並んでいます。

自家製酵母を使用して、地元産の新鮮野菜や旬のフルーツを取り入れていることも特徴の一つ。こんがり焼きあがったパンの数々は目でも楽しませてくれます。
店主は元パティシエだそうで、味はもちろんのこと、見た目にもこだわっていることがうかがえます。
まるで絵本の中に出てくるかわいいパン屋さんといった印象です。

食欲の秋、到来！新作パンを実食

どれも美味しそうで目移りしましたが、今回購入したのは食パン、チョコクリームパン、クロワッサン、そして栗&クリの四種類。
品ぞろえはその時々で変わりますが、今の時期におすすめの2種類をご紹介します。

秋の味覚　栗&クリ

今の時期に食べたい秋の味覚の代表的食材。栗を贅沢に使った新作パン『栗&クリ』
生地自体にもマロングラッセが練りこまれているそうで、ほんのり甘く、そこに栗の甘露煮がゴロっと入っています。ネーミングの通り、栗のダブルパンチといった感じ。ほっくりした栗の美味しさに思わず笑みがこぼれました。
プチプチとしたケシの実の食感もよいアクセントです。ハード系なので食べ応えがあり、小さめの一個で十分満足感がありました。

手折りのクロワッサン

パン屋さんに行くと必ず買ってしまうクロワッサン。
こちらのクロワッサンは機械でなく、手折り製法で作られているのだそう。
通年販売されている定番のイメージがありますが、夏の暑い時期はバターが溶けやすいため、製造されていませんでした。
気温が下がってきた時期からの販売開始だったので、こんなところにも季節の移り変わりを感じましたよ。
機械で作られるクロワッサンは形が均一できれいですが、手作業だからこそ微妙な形の違いもあり、温かみを感じてほっこりします。
生地を手作業で折り込むのは大変な作業ですが、断面を見ると層がこんなにきれい。
手折りならではのザクっとした食感にバターの風味がたまりませんでした。

売り切れ次第終了

最近でも地元メディアに取り上げられ、人気上昇を続ける『hobo bakery』さん。
完全手作りなので販売数は多くありませんが、ひとつひとつに愛情込めて作ったことが分かる品ばかり。そんな小さな街のベーカリーです。売り切れの際はご容赦を。
インスタグラムのDMでも予約を受け付けているそうですので、そちらも活用してくださいね。
食欲の秋に美味しいパンを食べたくなったら『hobo bakery』さんへ、 足を運んでみてはいかがでしょうか。