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【名古屋市】街を歩こう!北区でお月見どろぼうが開催!地元飲食店らが日本版ハロウィンで地域活性化!

まなびと地域情報発信クリエイター(名古屋市)

『お月見どろぼう』この言葉をご存じでしょうか?

お月見どろぼうとは、中秋の名月(十五夜)に限って、子どもたちはお月見のお供え物を盗んでよいという風習。
見かけることは少なくなりましたが、愛知県内では日進市や名古屋市の一部で知られる古き良き習わしです。
子どもは月からの使いとされ、お月見どろぼうが来た家には福が訪れると言われています。
本来は五穀豊穣、収穫の感謝を表す伝統行事でしたが、近年では日本版ハロウィンのような位置づけで子どもたちが地域と触れ合う良い機会となっています。

9/30(土)下町の魅力あふれる北区大杉学区を中心に行われます

お月見どろぼう参加店はこちらのポスターが目印
お月見どろぼう参加店はこちらのポスターが目印

2023年の中秋の名月(十五夜)は9月29日の金曜日です。
普通はこの夜にお月見どろぼうが行われるのですが、今回ご紹介するのは、北区大杉学区周辺の地元個人店を中心に共同で開催するイベント。
街を楽しんでいただくため、大人も子どもも参加しやすい 9月30日土曜日の日中に行われます。

開催概要
【日時】
2023年9月30日(土) 13-18時予定
【対象】
主に小学生以下 
【参加の当たっての注意】 
徒歩で回ること。
お月見どろぼう参加の目印、ポスターを確認すること。
用意されているお供えを「お月見どろぼうでーす!」といって、一つもらっていく。
食べたごみは持ち帰る。      

大杉学区は下町の風情残る町並みで、空き家を再生した個性的な店舗や、知る人ぞ知る人気店が点在する魅力的な地域ですよ。

主催はドイツ帰りのコロッケ専門店

今回のお月見どろぼう、主催されるのはコロッケ屋みねさん。
開催に先立ち、コロッケ屋みねのオーナー嶺村さんにお話を伺いました。

コロッケ屋みね
コロッケ屋みね

嶺村さんはドイツに12年ほど在住し、ベルリンで行列ができるコロッケの屋台をされていましたが、コロナ禍をきっかけに日本へ帰国、2021年この北区で店舗を構えました。
店舗は築90年になる古い四軒長屋のうちの一軒をセルフリノベーションで改装。
その後もカレー屋さん、こどもアート教室、クレープ店と次々と店舗に改装され、空き家だった長屋が生まれ変わりました。

右端がコロッケ屋みねさん
右端がコロッケ屋みねさん

店内はむき出しの天井や木枠のガラス扉など懐かしさを感じさせます。

カウンターで揚げたてコロッケとビールをいただくのも!
カウンターで揚げたてコロッケとビールをいただくのも!

2022年5月に日本コロッケ協会の第8回コロッケグランプリで金賞を受賞した折り紙付きのコロッケと、レトロ感あふれるおしゃれな雰囲気は口コミで評判となり、いまやインスタフォロワーは1万人を超えました。
コロッケの種類によっては予約で完売してしまうこともある人気店です。

金賞受賞のオマコロ=oma(ドイツ語でおばあちゃんの意)昔ながらの手作りコロッケ
金賞受賞のオマコロ=oma(ドイツ語でおばあちゃんの意)昔ながらの手作りコロッケ

しかし決して敷居は高くなく、「思い出に残る街のコロッケ屋でありたい」との思いから、地域のつながりも大切にされています。
最近では、地元の小学生がお小遣いを握りしめてやってくるほど、すっかり地域に溶け込んでいます。

お月見どろぼう参加店はこちら

街歩きマップ
街歩きマップ

「昨年、自店舗のみで行ったお月見どろぼうですが、賛同してくれる方が増え、今年は個人宅を含め22店舗が参加します。
日ごろお世話になっている地域の皆様への還元であり、日本の古き良き文化、風習を一緒に残していきたいと思っています。参加店を掲載した街歩きマップも作成しました。」とおっしゃっていました。

【参加店舗】
1~17までは北区大杉学区エリア、18,19は北区大曾根エリア、20~22は西区円頓寺エリアです。

  1. YUP 
  2. 金城市場
  3. 志賀ちとせ保育園
  4. 株式会社漆喰九一
  5. 観音寺
  6. 旧武藤工房
  7. hobo bakery
  8. まなみ古書店
  9. 移動式花屋 SNOW DROP
  10. 魚屋とと源
  11. 餅冨
  12. 個人邸
  13. コロッケ屋みね
  14. 子どもアート教室とこといろ
  15. 個人邸
  16. Amagasaka Salon
  17. 六識珈琲店
  18. KAZU COFFEE (大曾根駅周辺)
  19. 上野レディスクリニック (大曾根駅周辺)
  20. 太平閣 (円頓寺周辺エリア)
  21. 荒牧商店 (円頓寺周辺エリア)
  22. 歌舞伎飴本舗 (円頓寺周辺エリア)

まるで月見団子のようなバタコロ

お月見団子ならぬお月見コロッケ!
お月見団子ならぬお月見コロッケ!

コロッケ屋みねさんが提供するお供えはバタコロ。
真ん丸な形はまるでお月見団子ですね。
中央にバターが仕込まれた、素材自体のおいしさが際立つシンプルなポテトコロッケです。
購入して食べてみましたが、ホクホクしたじゃかいもにバターの風味が最高です。
油が良いのでしょうか、衣がサクサク内側もっちりなのに、後味軽いのでパクパク何個でもいけそうです。

街と人が出会うきっかけに

参加店の中には飲食店以外に、古書店、保育園、お寺、クリニックなど様々な業種があり、地域と人との新しい出会いの場にもなりそうです。
どの店舗も、この地で根差して頑張るお店です。
普段、個人店に入りにくいと思われている方も、これをきっかけに、お気に入りの店が見つかるかもしれませんよ。
かわいいお月見どろぼうさんが楽しそうに町を行きかい、地域で見守る。
現代版のお月見どろぼうが地域活性化につながるなんてステキですね。

お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
(街歩きマップはコロッケ屋みねさん以外でも参加店舗で配布されますので、ぜひ活用してください。)

また、皆さんの町でもお月見どろぼう探してみてはいかがでしょうか。

【店舗情報】
店名 コロッケ屋みね (お月見どろぼう主催)
住所 名古屋市北区大杉3-20-8
営業日: 金土日 11-19時 売り切れ終了
決済は現金のみ
駐車場2台あり
公式インスタグラム

地域情報発信クリエイター(名古屋市)

名古屋市在住。地元がずっと元気であってほしいから、頑張るお店や人を応援しています。日常生活の中で感じられる等身大の町の魅力を発信したいと思っています。

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