知る人ぞ知る名古屋市北区の名店、平野屋精肉店さんをご紹介します。
市営地下鉄、志賀本通駅から徒歩10分ほどの金城市場内にあります。
平野屋精肉店は、金城市場で現在営業している唯一の店舗。

筆者も度々コロッケやハムカツなど購入させていただいていますが、中でもメンチカツは絶品です。

金城市場とは

昭和30年代には20店舗以上が入り、にぎわいを見せた庶民の台所。
金城市場自体は現在、再生に向けた補修工事が行われていますので、中へ入ってよいのか戸惑うかもしれません。
でも平野屋さんは通常営業されていますので、安心してください。

今回、訪れたのは土曜日の17時頃。

いつもは電話で予約するのですが、
今回はふらっと立ち寄ってメンチカツを購入させていただきました。
注文を受けてから揚げるため、ショーケースの中はガラガラ。
待っている間も、次から次へとお客さんがやってきます。

注文の電話が鳴るたび
「ハイ！平野屋です！！」
お父さんのはきはきとした声が響きます。
テキパキと動く姿が見ていて気持ち良いです。

実食

受け取ると、おいしそうな香りが食欲をそそります。
すぐに食べたい気持ちを抑えられず、近くの黒川沿いにあるベンチでいただきました。
指先をやけどしそうなほど、熱々です。
さくっとした香ばしい衣と、ジュワーと染み出る肉汁がたまりません。
ソースなどつけなくても、黒毛和牛入りのメンチカツは肉自体のうまみがぎゅっと詰まっておいしいのです。

「豚を一頭買いしてラードは自家製。こんなのほかではないです！」
自信に満ちたお父さんの顔が浮かびました。

最後に

今回、筆者は立ち寄りで購入しましたが、あらかじめ電話予約がおすすめです。
年配のご夫婦のみで切り盛りしているため、売り切れの場合もあるかもしれません。
そんな時でも「商売繁盛で何より！また次回のお楽しみ！！」と思える平野屋さん。
実際に食べるとそのおいしさと気持ちの良い接客に、長年営業を続けてこられた理由がよくわかりますよ。
これからもお元気で続けていただきたいです。