奥渋谷の至福。ホルンのクレープとパン【東京都渋谷区】
2021年4月にオープン以来、大人気の「ホルン」。富ヶ谷交差点から富ヶ谷小学校方向にむかう遊歩道を下りた辺りにあり、黄昏時にほわんと浮かぶ「ホルン」の看板は ご近所民の憩いです。
オープン当初から密かにファンなのですが、今や行列のできる人気店なので、ご近所民でもなかなか入れなかったりします。たまにふっと列が途切れているときがあるので、そんなタイミングを見計らって噂のクレープをいただきに伺いました(クレープの提供は14時~18時)。
店名にもなっているホルンがさりげなくあしらわれた店内には、隣接するキッチンでスタッフがせっせとこしらえている焼きたてのパンやスイーツがずらり。決して奇をてらった感じではなく、ひとつひとつ丁寧につくられているのが商品から伝わってきます。
いちごのショートケーキ、タルトタタン、ロールケーキ、バスクチーズケーキ、ナポレオンパイ、シュークリーム…いずれも見た目はインスタ映えを狙ったスイーツとは異なる素朴でシンプルな印象ですが、食べると「ああ、そうか!」と人気の秘密がよくわかります。ホルンのパンやスイーツは、盛り盛り飾らず、味の基本に徹しているからこそ、食べた時に「ああ、幸せ」とシンプルに思えるのです。売り手のこだわりを押し付けず、買い手に幸せをそっと手渡してくれるお店、というのが私の個人的な印象です。
シトロンのクレープをオーダーし、目の前でスタッフが焼いてくれるのを眺めつつ(クレープを焼く手さばきがあまりに巧みで見惚れてしまい 撮影を忘れました…)、甘い香りのする焼き立てほかほかのクレープとカフェラテを持って地下のカフェスペースへ(カフェ利用は9時~17時、クレープはテイクアウトもOK)。
地下にあるカフェ空間がまたシックなのです。シャビー感のある木のテーブルやチェア、革張りのソファ、抑えた照明と心地よいクラシックの室内楽BGM…。リモートワークやおうち時間のもやもやをいっとき忘れさせてくれる至福の隠れ家エスケープ空間です。
焼きたてのクレープ(シトロン)は、縁のパリパリ感と、生地のもちもち感に加え、幻のバターといわれる芳醇なカルピスバター(カルピス社が作っている希少なバター)の風味と、搾りたて生レモン果汁のフレッシュな酸味が絶妙な甘さ控えめおとなのクレープ。トッピングが派手なクレープの対極にあるホルンのミニマルなクレープは 癖になる優しい味わいです。
クレープを買う時に、夜食や朝食用のパンも一緒に購入しました。
サクサク生地とクリーミィな卵の味わいがたまらないキッシュロレーヌ(600円税込)はコーヒーやワインにもぴったり。オーブントースターなどで温めていただくと、より美味しさが引き立つかも(個人的感想ですが)
ついリピートしてしまうイチジクとナッツがたっぷり入ったフィグノワ(1/4 450円税込)はやみつきになる美味しさ。
ブリオッシュ シャランテーズ(200円税込)は、ちょっと疲れた時のおやつにおすすめ。
ウィーン風のパンという意味のパン・ヴィエノワ(180円税込)はミルククリームがサンドされた品もあります。いそがしいときも片手でぱくぱく♪
パンもスイーツやクレープ同様、一見シンプルなルックスながら、どれをとってもしっかりした味わいで満足度大。どやっという映えだけではない 本質主義。こういう感じって、キラキラした渋谷の奥にあるオクシブならではなのかも。
ホルンは人気店で並ぶこともありますが、スタッフの方が丁寧に対応してくれます。お目当てのパンやスイーツが売り切れている場合があるかもしれませんが、どれも美味しいので、一期一会の出会いを楽しんでみてください。
*2月8日からはchocolat(自家製チョコレートバター+砂糖+ゲランドの塩)クレープも登場!
*飲食中は会話を控え、マスクエチケットを守りましょう。
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ホルン
住所:東京都渋谷区上原1-2-1
アクセス:東京メトロ代々木公園駅1番出口から徒歩約3分
小田急線代々木八幡駅南口から徒歩約3分
営業時間:9時~19時
カフェ 9時~17時
クレープ 14-18時
定休日:不定休 2/7.15.21.28