シャープが1インチカメラセンサー搭載「AQUOS R6」を発表
シャープは5月17日、新製品スマートフォン「AQUOS R6」を発表した。
注目は1インチのカメラセンサーを搭載してきた点にある。
ソニーのデジカメ「RXシリーズ」で採用されている高性能デジタルカメラ用のセンサーをそのままAQUOS R6に搭載。従来のスマートフォン用センサーに比べて5倍の大きさのセンサーを搭載することで、暗所ノイズを40%低減している。
これまでのスマートフォンのカメラは、チップセットがAIなどを活用し、高度な演算処理によって画質を上げる、いわゆる「知力勝負」であった。
一方、本格的なデジタルカメラは大きなセンサーやレンズを搭載する、いわば「体力勝負」のカメラとなっていた。
AQUOS R6では、本格的なデジタルカメラのセンサーを採用することで「体力勝負」と、従来のスマーフォンのチップセットによる「知力勝負」の両方を備えたカメラとなっているのだ。
本格的なデジタルカメラと同じセンサーを採用したことで、AQUOS R6では、あえてカメラを1つしか備えていない。ここ最近のスマートフォンは、ほとんどが3つもしくは4つのカメラを搭載している。それぞれ画角が異なるため、カメラを切り替えることで、超広角や望遠などを使いわけているのだ。
AQUOS R6では、本格的なデジタルカメラのセンサーにより画質が優れると言うことで1つのカメラで超広角(19mm)から望遠6倍(152mm)までをカバーする。
今回、レンズなどは老舗のカメラメーカーである「ライカ」との共同開発だ。
ディスプレイはIGZO液晶と有機EL(OLED)のいいとこ取りをした「Pro IGZO OLED」を採用。省エネでありながら、滑らかでくっきりとした映像やゲームの表現を実現した。
ロック解除は指紋認証を採用。センサーは画面に埋め込まれている。3D超音波式センサーにより、一瞬でロックが解除できて、かなり驚いた。
バッテリーは5000mAh、チップセットはSnapdragon888となる。
同社のスマートフォン「AQUOSシリーズ」は、Android国内販売で4年連続ナンバーワンとなっている。コストパフォーマンスに優れた「AQUOS Sense」シリーズが人気だが、今回のAQUOS R6で、ハイエンド路線でも他社と差別化したい考えだ。